日時/曜日 | ステージ | 開催地 | 距離 |
6/12(土) | 第1ステージ | Sursee(スールゼー) 〜 Beromunster(ベロミュンステル) | 176km |
1993年以来のプロローグ無しのツールドスイスとなりました。[SPITZE]は先頭集団、[FELD]が後続集団だそうです(ドイツ語分かりませ〜ん) 細かいアップダウンが多く、集団が大きく2つに分かれてしまいました。ツーレ(PHO)、カーサグランデ(LMP)、ベッティーニ(GSD)、ガルゼッリ(VIN)、ベッリ(LMP)などが後方集団にいました。 山岳ポイントで飛び出したカニャダ(SAU)とザンピエリ(VIN)。下りで後続がついてこないのでそのまま逃げることに。 ラスト1周というところでウルリッヒ(TMB)が飛び出し、カメンツィン(PHO)が反応、2人で先頭を追いかけます。登りで先頭のカニャダ、ザンピエリに追いつき、4人で逃げることに。集団との差は30秒くらい。 残り13km、タイム差は13秒。イェーカー(SAU)が単独で追いつき5人になりました。SAUは2人になったので、有利なはず。ところが、先頭交代もSAU2人続いちゃって、あれれ?って感じです。一番力のあるウルリッヒの前に1人、ウルリッヒが先頭交代をして次の人も交代をしたところで、2人目のSAUがアタックをすれば、交代をしてきた選手に前を阻まれウルリッヒは追走することができなくなるのです。 そういった戦略的なことをしないまま、残り1kmに。 先頭交代の順番は変えたものの、先頭カニャダ、ウルリッヒ、カメンツィン、イェーカー、ザンピエリの順では、ウルリッヒの為に先頭を引いているようなもの。残り250mでウルリッヒが仕掛け、カメンツィンは追いつく事ができず、ウルリッヒの今期初勝利となりました。リーダージャージはディフェンディングチャンピオンのヴィノクロフ(TMB)からチームメイトのウルリッヒへ。 ◆レース後のウルリッヒのコメント◆ 「ゴールを2度も通ったから、どうすればいいかは分かっていた。もしゴール前最後のコーナーを最初に抜けることができたら、勝てると思っていた。もちろん勝って嬉しいけど、かなり疲れも感じている。今日のコースは思ったよりも力を使うステージだったからね。」 1位:ヤン・ウルリッヒ(TMB) 2位:オスカル・カメンツィント(PHO) 3位:ファビアン・イェーカー(SAU) | |||
6/13(日) | 第2ステージ | Durrenroth(デーレンロス) 〜 Rheinfelden(ラインフェルデン) | 169.9km |
残り47km地点でヴィノクロフ(TMB)が落車しました。50km/hで中央分離帯に激突。顔にすり傷、肩と手にけが。骨折はしてないようですが、じん帯損傷の可能性もあり病院にて検査中。これによりディフェンデヒングチャンピオンのヴィノクロフですが、リタイアすることに。ちなみにティエリ・マリシャル(LOT)とファビオ・バルダート(ALS)は今日が誕生日! 約40km地点から、ステファノ・ガルゼッリ(VIN)、パオロ・ベッティーニ(QSD)、ヤン・ボーヘン(RAB)、マーカス・ツベルグ(GST)、エリック・ルブラシェ(CA)、ミカエル・ブロウズン(CSC)、マルティン・エルミガー(PHO)が逃げました。CAのチーム戦略的にはゴールスプリントなので、ルブラシェは先頭を引きません。それを分かっていても時々ベッティーニに言われたりしてましたね、心理戦なんでしょうか。 スプリンターを擁するチーム(LOT,MBP等)が集団のスピードをあげ追い上げます。 周回コースに入ったところで、タイム差は約2'23"。 エルミガーがアタック、ツベルグが反応。残り10kmを過ぎてガルゼッリも単独で飛び出します。後ろの大集団はすぐそばまで来ています。Nutellaの山岳ポイントでルブラシェも追いつき先頭は4人。 残り5km、リーダーウルリッヒのいるTMBが先頭を引きます。 残り4km、タイム差は13"、4人も後ろを気にしつつ足を止め気味で、結局吸収されました。 ゴールスプリントに入るまでは混沌としていましたが、右端に1人分の幅を見つけたロビー・マキュアン(LOT)がすっと右から先頭に出ると、勢いに乗って余裕のゴールでした。 1位:ロビー・マキュアン(LOT) 2位:オラフ・ポラック(GST) 3位:ロベルト・ハンター(RAB) 総合は変わらずヤン・ウルリッヒ(TMB) | |||
6/14(月) | 第3ステージ ▲G | Rheinfelden(ラインフェルデン) 〜 Juraparc-Vallorbe(バロルブ) | 185.0km |
9人の逃げ集団があり、さらにユルゲン・ヴァンホーレン(QSD)、ロベルト・ハンター(RAB)、グレゴリー・ラスト(PHO)、アルベルト・オンガラート(FAS)、ペテル・ワイツ(MBP)の5人が逃げを決めました。5人共総合順位を脅かすタイム差ではないため、メイン集団は特に追走する気配はありません。
残り10kmを過ぎて、セバスチャン・ジョリ(CA)が単独アタックするが長くは続きませんでした。 最後の山岳に入り、ラストのアタックに反応できたのはハンターだけ。ヴァンホーレンはついていけません。オンガラート、ワイツはすぐに見えなくなってしまいました。5人の中にクライマーはおらず、スプリンター寄りの選手ばかり。登りゴールでどんなスプリントを見せてくれるのか楽しみです。 ラストの右腕の内側に、判読はできませんでしたが、漢字のタトゥーがありました! ハンターはラストに何度も声をかけています。まるで励ましているかのよう!残り500mを過ぎたあたりから2人に牽制の雰囲気が出て、後ろのヴァンホーレンが近づいてきますが、残り200m、ハンターが実力通りのスプリント力でラストをつきはなし、ガッツポーズしまくりの嬉しいゴールとなりました。スプリンターが約140km逃げた末に山頂ゴールのステージで優勝ですもの、感激しちゃいますよね。 4分遅れでメイン集団も残り1km,TMBグエリーニが先頭で、2番目にウルリッヒ、次にカメンツィント。アタックが入り乱れますが、集団のトップはボビー・ジュリク(CSC)が抑えてフィニッシュ。 1位:ロベルト・ハンター(RAB) 2位:グレゴリー・ラスト(PHO) 3位:ユルゲン・ヴァンホーレン(QSD) 総合は変わらずヤン・ウルリッヒ(TMB) | |||
6/15(火) | 第4ステージ | (ル・サンティエ)Le Sentier/Vallee de Joux 〜 Batterkinden(ベッテルキンデン) | 211.6km |
ヒールト・ベルヘイエン(CHJ)、トム・ダニエルソン(FAS)、ファン・マヌエル・ガラテ(LMP)、マルテン・デン・バッケル(RAB)の4人が逃げを決めていました。最後は周回コース(30km弱,4級山岳を含む)を3周します。 周回コースのラスト1周、タイム差は1'57" 残り24km、LOT,VIN,MBPなど複数のチームが先頭を引き、タイム差は1'05" 残り17km、タイム差は24" 解説ではVINにスプリンターはいない、まさかザンピエリか?みたいな話が出ていましたが、ジロでの活躍を見る限り、ザノッティなんじゃないかな〜と思うのでした。 デン・バッケルが単独アタック。残りの3人はすぐに吸収されましたが、デン・バッケル逃げ切れず。 登りに入り、ベッティーニがドーンと飛び出し山岳ポイントを通過し、そのまま逃げます。 ハモンド(MBP)、(PHO)が3人になるが、下りで集団に吸収され、(LMP)がカウンターアタック。 ラスト(PHO)、(CHJ)の2人もアタックは決まりません。 集団でのゴールスプリント。きちんとチームで列車を組む、という感じではなく、誰がどこにいるの??という感じでした。気づけばポラック、マキュアン、FASの選手が前に出ているようで、FASのフランチェスコ・キッキがゴールを確信して両手を挙げました、が、最後まであきらめずにハンドルを投げたマキュアンがほんのわずかの差で勝利となりました。 キッキはゴールラインを越える時に「あれ?」という表情をして、ゴール後に確かめるようにマキュアンに話しかけ、マキュアンは首を横に振り、キッキは再び喜びのガッツポーズをしてチームメイトと喜び合っていました。ところが、オフィシャルの放送では「勝利者はマキュアン」というアナウンスがあり、キッキはがっかり。実はプロ2年目のキッキ、初勝利がかかっていたんです。 「ゴールラインを越えてから喜べばいいのに〜」と、誰もが思ったことでしょう。こうした経験が後の肥やしになるんですよね、きっと。。。 ◆レース後のマキュアンのコメント 「今回はラッキーな1勝だったことは認めるよ。もしキッキがあんなに早く手を挙げなかったら、彼が勝っていただろう。僕はステージを狙いに来て、2勝した。自分にとって自信になったし、ツールドフランスの準備も無事にできたよ。」 ◆レース後のキッキのコメント 「勝ったと思った。オンガラートが200mまで引っ張ってくれて、コースの左側で加速した。自分の腕の後ろの方でマキュアンが上がってくるのが見えた。でも、もっとゆっくりだと思った。だから、自分が勝ったと思ったんだ。僕が両手を挙げた時、マキュアンが先にゴールラインを越えたんだ」 1位:ロビー・マキュアン(LOT) 2位:フランチェスコ・キッキ(FAS) 3位:オラフ・ポラック(GST) 総合は変わらずヤン・ウルリッヒ(TMB) | |||
6/16(水) | 第5ステージ ▲G | Batterkinden 〜 Adelboden | 161.7km |
今日最初に逃げを決めたのはバート・ヒメストラ(CHJ)。結局吸収され、37km地点でロベルト・ハンター(RAB)、ムリオ・フィッシャー(DMV)、ミカエル・ブロウズン(CSC)の3名がアタックに成功、一時10分前後のタイム差を開きます。山岳ポイントを獲得したブロウズンは山岳賞エルミガー(PHO)に2pt差の2位にジャンプアップしました。 メイン集団はレースリーダーウルリッヒのいるT-Mobileと3位イェーカーのいるSaunier-Duvalが一定のペースで引いています。QSDも先頭交代に加わり始めました。 残り16km、集団後方で落車がありました。ジャンニ・ファレジン(GST)、ファン・フェンテ(SAE)を含む4名で、ファレジンはリタイアとなりました。 最後の山岳に入り、フィッシャー(DMV)が先頭交代をしなくなりました。ハンターはきっとにらみ、何度か話しかけていました。フィッシャーは足が無くて交代しないのか、それとも作戦なのか。。。 残り6km、ハンター(RAB)が加速しますが、2人はついていけません。ハンターは力強いペダリングで2勝目を飾りました。ブロウズンに迫られたエルミガーは、しっかり山岳ポイントを5位通過して、1ptゲットしていました。 1位:ロベルト・ハンター(RAB) 2位:ムリオ・フィッシャー(DMV) 3位:ミカエル・ブロウズン(CSC) 総合は変わらずヤン・ウルリッヒ(TMB) | |||
6/17(木) | 第6ステージ ▲ | Frutigen 〜 Linthal | 185.4km |
今大会最高峰Sustenpass(2224m)とKlausenpass(1848m)を2つ越える一番の山岳コース。
Sustenpassは日本で言えば鳥海山(2236m:秋田県と山形県の境)くらいですが、登りが23kmもあるとか、Klausenpassは蔵王山(1841m:山形県と宮城県の境)くらいです。 スタートから7kmでニキ・エバソルド(PHO)、ロジェ・ブシャ(VIN)の2人がアタックに成功し、トルワルド・フェネベルグ(RAB)、サルバトーレ・コメッソ(SAE)、ステファン・アウジュ(CA)の3人が追走し、35km地点では先頭グループは5人になります。 先頭グループに総合上位の選手がいないため、メイン集団はSAUを先頭にSustenpassのふもとまで一定のペースですすみ、タイム差は10分ほど開きました。登りに入ってコメッソ、アウジュが遅れ始めました。アレクサンドル・バジェノフ(DMV)がメイン集団からアタックをしましたが、先頭グループに追いつくことはできませんでした。 Sustenpassでのタイム差は8'30"。下りに入ってタイム差が11'00"に開きました。 メイン集団ではジュゼッペ・グエリーニ(TMB)が先頭を高速で引き始め、メイン集団はグエリーニ、ウルリッヒ、イェーカー(SAU:GC3)、トーチニヒ(GST:GC10)、デル・オルモ(MLM:GC14)、チョーニ(FAS:GC9)の6人に絞られました。カメンツィン(PHO:GC2)、ザンピエリ(VIN:GC4)、カニャダ(SAU:GC5)などは遅れています。(*GCは総合順位) Klausenpassの山頂まで10kmというところで、エバソルドがアタック、2人は着いて行く事ができませんでした。2人とのリードを広げて単独で山頂通過したエバソルド。25kmの下りも飛ばして、1998年のツールドスイス以来6年ぶりの勝利となりました! 総合ではリーダーは変わらずウルリッヒですが、2:イェーカー(+06")、3:トーチニヒ(+25")、4:チョーニ(+25")、5:デル・オルモ(+25")という順になりました。明日は山頂ゴールです。 1位:ニキ・エバソルド(PHO) 2位:トルワルド・フェネベルグ(RAB) 3位:ロジェ・ブシャ(VIN) 総合は変わらずヤン・ウルリッヒ(TMB) | |||
6/18(金) | 第7ステージ ▲G | Linthal(リンテール) 〜 Malbun(マルブーン) | 133km |
エルウィン・テイス、ベン・ダイのMrBookmkaer2人組が逃げに成功しました。この2人は総合タイムは大きく遅れているため、総合争いには絡みません。が、最後の山岳のふもとに来た時には、メイン集団とのタイム差は約1分でした。アンドレイ・ジンツェンコ(MIL)がアタック、失速気味の先頭2人を抜き去りますが、長くは続きませんでした。が、残り10kmの頃にはメイン集団は20名前後になっていました。 総合 位スティーブ・ザンピエリ(VIN)、 位のゲオルグ・トーチニヒ(GST)、パヴェル・トンコフ(VIN)、パトリック・シンケヴィッツが代わる代わるアタックをします。先頭を引くのはウルリッヒの唯一のチームメイト、ジュゼッペ・グエリーニ。さすがはベテランのグエリーニ、アタックにすぐ反応はせず、一定のテンポで先頭を引き、全てのアタックをつぶしていきます。 残り6km、サンチャゴ・ペレス(PHO)がアタックを決め、残り3kmの手前でトーチニヒもアタック。先に逃げていたサンチャゴ・ペレス(PHO)に追いつき2人で逃げます。集団はグエリーニが引き続けウルリッヒ2番手にいましたが、少しずつ後ろに下がり、集団の後ろで切れそうに!気づいたイェーカーたちがペースアップをして、ウルリッヒは置いて行かれました(すでにグエリーニはいません) 残り2km、ペレスを追い抜く集団は、イェーカー、デル・オルモ、フランク・シュレック、ダリオ・チョーニなど7人。後ろはウルリッヒ、ザンピエリ、コロブネフの3人で追走。 山頂はトーチニヒが単独通過、19"遅れでイェーカーたち、トップから31"遅れでウルリッヒたち。イェーカーは19"のアドバンテージがあるので、トーチニヒについていければリーダージャージ獲得です。 トーチニヒはラスト100mでスパートしたものの、7"後にイェーカーがフィニッシュ。 29"遅れでウルリッヒがフィニッシュ。 イェーカーからトーチニヒの総合タイム差は12"になりますが、お互いにボーナスタイムが加算され08"差、イェーカーからウルリッヒは32"差ということになりました。 1位:ゲオルグ・トーチニヒ(GST) 2位:ファビアン・イェーカー(SAU) 3位:フランク・シュレック(CSC) 総合がとうとう動いてファビアン・イェーカー(SAU)に。 ◆ゴール後のトーチニヒのコメント 「ウルリッヒが一人になっていて、ついてこられないのが見えた。イェーカーが来るのが見えたけど、自分は乗り切った。明日も登りでウルリッヒを置いて行くことができるとは思ってないよ。今日以降は何も変わらないと思う。このステージに勝ててすごく嬉しいよ」 ◆ゴール後のイェーカーのコメント 「明日のステージが終わってもこのリーダージャージを着ていられるかどうかは、断言できない。最大のベストを尽くすつもりだけど、32秒では十分じゃない。少しがっかりしてるのは、このステージを勝てなかったこと。トーチニヒがアタックした時待とうと思ったけど、それは正しくなかった。それから自分のリズムで走る事を選んだ。明日のステージも乗り切って、リーダージャージを守ってゴールしたいね」 ◆ゴール後のウルリッヒのコメント 「この不利な状態を持ちこたえることができた。実際もっとタイムを失っていると思っていた。今日はすばらしいクライマーたちがいい足を見せた。だけど日曜にはまだタイムトライアルがあって、そこではチャンスをものにするよ」 | |||
6/19(土) | 第8ステージ ▲ | Buchs(ブグス) 〜 Bellinzone(ベリンゾーネ) | 191km |
雨が降っていて、レインウェアやベストにアームウォーマーを身につけている選手がほとんどでした。下りで先頭集団から遅れ気味の選手の速度が60km/h!プロってほんとにすごいです。
明日がタイムトライアルのため、ステージで勝てるのは今日が最後のチャンス。20km地点でアタックに成功したのは14人の選手でした。スコット・サンダーランド(ALS)、(CA)セバスチャン・ジョリとステファン・アウジュ、アレッサンドロ・コルディノヴィス(LMP)、サンチャゴ・ペレス(PHO)、パオロ・ベッティーニ(QSD)、マルコ・セルペリーニ(GST)、グリシャ・ニアマン(RAB)、ダビド・ベルナブー(MIL)、キム・キルシェン(FAS)、パトリック・カルカーニ(VIN)、グレン・ドランダー(LOT)、ファン・フェンテ(SAE)、サンチャゴ・ボテーロ(TMB)で、総合ではニアマンがトップですが8分遅れなので、総合争いにからむ逃げにはならないようです。 メイン集団とは6〜7分の差が開き、14人の中からも細かく動きがあり11人になりました。 残り54kmというところで、ベッティーニがコルティノヴィス、カルカーニと共に飛び出しました。 残り35kmでは第2集団に約1分の差をつけ、先頭の3人はうまく協力していて、追走集団は引かない選手もいたりしてあまり団結している感じがありません。 追走集団は6人、キルシェン(FAS)、セルペリーニ(GST)、ニアマン(RAB)ベルナブー(MIL)、ファンフェンテ(SAE)、ジョリ(CA)。 ウルリッヒはタイムトライアルが得意で、イェーカーに1〜2分の差をつけることができるだろうという解説があり、イェーカーとしては今日もアタックして30"は稼ぎたいところです。 残り25km、先頭3人と追走集団とのタイム差は1'04"。 残り20km、VINのチームカーがベッティーニに話しかけ、すぐ後にQSDのチームカーもベッティーニに話しかけたりして、どんな駆け引きしてるんでしょうね! いつのまにか、先頭がカルカーニとベッティーニの2人になっていました。平坦でまっすぐなコースなので、ちぎれるようなところではりません。が、CyclingNewsのリザルトによると、ついて行けなかったそうです。 残り10km、先頭の2人とコルティノヴィスまでのタイム差が24"、追走の8人までが1'28"、メイン集団までが4'35"となりました。最後の4級山岳は平均8%の登りです。カルカーニのペースでは追走に追いつかれてしまう、ということで、ベッティーニが加速、カルカーニはついていくことができませんでした。残念! 道幅が狭く細かく曲がるコーナー、さらには石畳とまるでミラノ〜サンレモのようなコースで、解説陣は「ベッティーニの得意なコースだ」とのこと。安定した走りでフィニッシュ。ペンダントに何度もキスをして両手でピースをしてのゴールでした。8年間のプロ生活の中で、単独で(スプリント無し)ゴールしたのは初めてだったそうです。 1分遅れで地元のカルカーニが小さくガッツポーズでフィニッシュ。追走集団もばらけたようで、キルシェンとサンチャゴ・ペレスがゴールスプリント。コルティノヴィスは追走集団の最後にゴール。で、放送ではチョーニ、ウルリッヒの順にラストスパートしていてイェーカーがいません。きっとチョーニがしかけてウルリッヒが反応し、イェーカーは遅れたのだと思いました。ところが、コルティノヴィスの次にゴールしたのがイェーカー。彼はラストの4級山岳でアタックし、チョーニ、ウルリッヒはイェーカーを追ってゴールを目指していたというわけです。 こんな大事な場面をカメラが撮っていないってどういうことなんでしょう?リーダージャージのいる集団ですよ。しかもイェーカーのゴールシーンないし。結局9"稼いで総合でのタイム差は"41となりました。 ◆レース後のベッティーニのコメント 「日々調子が良くなっている。今日は特別な日だった。今日のレースでイタリアに帰るつもりだったから、イタリアチャンピオンジャージで走る最後のレースに勝ちたかったんだ。いい逃げ(勝利につながる)を見つけるのは難しいよ、レースの間中誰もが勝とうとしているんだからね。それも毎日のように」 ◆レース後のイェーカーのコメント 「アタックは最大の防御だった、と思う。今日のウルリッヒは調子が良さそうに見えなかった。で、自分からしかけた、これがその結果だよ。明日のタイムトライアルのコースはまだ見てない。コンディションは非常にいいし、明日はベストを尽くすのみ、だけどウルリッヒが一番の優勝候補だね。そうは言ってもこのリーダージャージは本当に士気を高めてくれるよ。ツールドスイスの後は家族と休暇を過ごして、ヴェルタアエスパーニャに備えるよ」 1位:パオロ・ベッティーニ(QSD) 2位:パトリック・カルカーニ(VIN) 3位:キム・キルシェン(FAS) 総合はさらにタイム差を広げてファビアン・イェーカー(SAU) | |||
6/20(日) | 第9ステージ ITT | Lugano 〜 Lugano | 25.6km |
総合順位 | |||
ポストファイナンスポイント賞 | |||
総合スプリントポイント賞 | |||
山岳賞 | |||
感想 |
★出場チーム&選手 昨年出場していない選手を太字にしています T-Mobile 2 サンチャゴ・ボテーロ/Santiago Botero(Col) 3 ジュゼッペ・グエリーニ/Giuseppe Guerini(Ita)---2003:2位 4 セルゲイ・イワノフ/Serguei Ivanov(Rus) 5 ダニエル・ナルデッロ/Daniele Nardello(Ita) 7 ヤン・ウルリッヒ/Jan Ullrich(Ger) 8 ステファン・ウェーゼマン/Stephan Weseman(Ger) Alessio-Bianchi 11 ファビオ・バルダート/Fabio Baldato(Ita) 12 ピエトロ・カウキォリ/Pietro Caucchioli(Ita) 13 ラファエル・フェラーラ/Raffaele Ferrara(Ita) 14 マルティン・フバスティージャ/Martin Hvastija(Slo) 15 レネ・ユルゲンセン/Rene Joergensen(Den) 17 スコット・サンダーランド/Scott Sunderland(Aus) 18 ラスラン・イワノフ/Ruslan Ivanov(Mda) Credit Agricole 21 ステファン・アウジュ/Stephane Auge(Fra) 22 ジュリアン・ディーン/Julian Dean(Nzl)---スプリンター 23 セバスチャン・イノー/Sebastien Hinault(Fra) 24 ブラッドリー・ウィギンス/Bradley Wiggins(GBr) 25 アンドレイ・カシェシュキン/Andrey kashechkin(Kaz) 26 エリック・ルブラシェ/Eric Leblacher(Fra) 27 セバスチャン・ジョリー/Sebastien Joly(Fra) 28 ダミアン・ナゾン/Damien Nazon(Fra) Chocolade Jacques Wincor - Nixdorf[CHJ] 31 アンドーニ・アラナガ/Andoni Aranaga Azkune(Spa) 32 バート・ヒメストラ/Bert Himestra(Ned) 33 クリストフ・スティーブンス/Christophe Stevens(Bel) 35 ゲルベン・ルウィック/Gerben Lowik(Ned) 36 ズブニュー・ピアテク/Zbigniew Piatek(Pol) 37 バート・ボスキャンプ/Bart Voscamp(Ned) 38 ヒールト・ヴェルヘイエン/Geert Verheyen(Bel) Team CSC 41 ボビー・ジュリク/Bobby Julich(USA) 42 ミカエル・ブロウズン/Michael Blaudzun(Den) 43 ファブリツィオ・グイディ/Fabrizio Guidi(Ita) 44 ベキム・クリステンセン/Bekim Christensen(Den) 45 トリスタン・ホフマン/Tristan Hoffman(Ned) 46 ピーター・ルッテンベルガー/Peter Luttenberger(Aut) 47 フランク・シュレック/Frank Schleck(Lux) 48 ウラジミール・グセフ/Vladimir Gousev(Rus) Domina Vacanaze-Elitron 51 ジャン・マテオ・ファニーニ/Gian Matteo Fagnini(Ita) 52 アレクサンドル・バジェノフ/Alexandre Bazhenov(Rus) 54 ムリリョ・フィッシャー/Murilo Fischer(Bra) 55 マッシミリアーノ・ジェンティーリ/Massimiliano Gentili(Ita) 56 ティモシー・ジョーンズ/Timothy Jones(Zim) 57 アレクサンドル・コロブネフ/Alexandre Kolobnev (Rus) Fassa Bortolo 61 ファビアン・カンチェラーラ/Fabian Cancellara(Swi)--- 62 フランチェスコ・キッキ/Francesco Chicchi(Ita) 63 マッシモ・コドル/Massimo Codol(Ita) 64 トム・ダニエルソン/Tom Danielson(USA) 65 キム・キルシェン/Kim Kirchen(Lux) 66 アルベルト・オンガラート/Alberto Ongarato(Ita) 67 ダリオ・チョーニ/Dario Cioni(Ita) 68 ボロドミール・グストフ/Volodymir Gustov(Ukr) Gerolsteiner 71 ジョルジュ・トーチニヒ/Georg Totschnig(Aut)---オーストリアチャンピオン 72 マーカス・フォーゼン/Marcus Fothen(Ger) 75 オラフ・ポラック/Olaf Pollack(Ger)---スプリンター 76 マルコ・セルペリーニ/Marco Serpellini(Ita) 77 マルセル・シュトラウス/Marcel Strauss (Swi) Lampre 81 フランチェスコ・カーサグランデ/Francesco Casagrande (Ita) 82 セルジオ・バルベーロ/Sergio Barbero (Ita) 84 ジャンルカ・ボルトラーミGianluca Bortolami(Ita) 85 アレッサンドロ・コルティノヴィス/Alessandro Cortinovis(Ita) 86 シモーネ・ベルトレッティ/Simone Bertoletti(Ita) 87 ファン・マヌエル・ガラテ/Juan Manuel Garate(Spa) 88 フランシスコ・ヴィラ/Francisco Vila(Spa) Lotto-Domo 91 アクセル・メルクス/Axel Mercks(Bel) 92リック・ベルリュッヘ/Rik Verbugghe (Bel) 93 ロビー・マキュアン/Robbie McEwen (Aus) 94 クリストフ・デュティロー/Christophe Detilloux(Bel) 95 ティエリ・マリシャル/Thierry Marichal(Bel) 96 グレン・ドランダー/Glenn D'hollander(Bel) 97 ヴィム・ヴァンセヴェナント/Wim Vansevenant(Bel) 98 ケヴィン・ヴァンインプ/Kevin Van Impe(Bel) Milaneza Maia 101 ダビド・ベルナブー/David Bernabeu(Spa) 102 アンドレイ・ジンチェンコ/Andrei Zintchenko(Rus) 103 ルイ・ラバリナス/Rui Lavarinhan(Por) 104 ペドロ・カルドーソ/Pedro Cardoso(Por) 105 ルイ・ソウサ/Rui Sousa(Por) 106 デル・オルモ/Jose Maria Del Olmo(Spa) 108 ブルノ・カスタニイェラ/Bruno Castanheira(Por) MrBookmaker.com-Palmans 111 アンヘル・カストレサーナ/Angel Castresana(Spa) 112 ヨハン・コーネン/Johan Coenen(Bel) 113 デイビー・コメイン/Davy Commeyne(Bel) 114 ロジャー・ハモンド/Roger Hammond(Gbr)---イギリスチャンピオン 115 ジェレミー・ハント/Jeremy Hunt(Gbr) 116 アーウィン・テイス/Erwin Thijs (Bel) 117 ベン・デイ/Ben Day(Aus) 118 ペテル・ワイツ/Peter Wuyts(Bel) Phonak 121 アレックス・ツーレ/Alex Zulle(Swi)---2002チャンピオン 122 ニキ・エバソルド/Nicki Aebersold(Swi) 123 オスカル・カメンツィント/Oscar Camenzind(Swi) 124 マルティン・エルミガー/Martin Elmiger(Swi) 125 アレクサンドル・モース/Alexandre Moos(Swi) 126 サンチャゴ・ペレス/Santiago Perez(Spa) 127 グレゴリー・ラスト/Gregory Rast(Swi) 128 ダニエル・シュニーダ/Daniel Shnider(Swi)---スイスチャンピオン QuickStep 131 パオロ・ベッティーニ/Paolo Bettini(Ita) 132 ラスロ・ボドロギ/Laszlo Bodrogi(Hun) 133 ダビド・ブラマーティ/Davide Bramati(Ita) 134 アウレリアン・クラルク/Aurelien Clerc(Swi) 137 パトリック・シンケウィッツ/Patrik Sinkewitz(Ger)---ツールドドイツ優勝 138 ユルゲン・ヴァンホーレン/Jurgen Van Goolen(Bel) Rabobank 141 マルク・ワウテルス/Marc Wauters(Bel) 142 ヤン・ボーヘン/Jan Boven(Ned) 143 マルテン・デン・バッケル/Marrten Den Bakker(Ned) 144 マシュー・ヘイマン/Mathew Heyman(Aus) 145 ロベルト・ハンター/Robert Hunter(RSA) 146 グリシャ・ニールマン/Grischa Niermann(Ger) 147 トルワルド・フェネベルフ/Thorwald Veneberg(Ned) 148 ピーター・ウィーニング/Pieter Weening(Ned) Saeco 151 サルバトーレ・コメッソ/Salvatore Commesso(Ita) 152 アントニオ・ブッキエロ/Antonio Bucciero(Ita) 153 ゲリト・グロムザー/Gerrit Glomser(Aut) 154 ダビド・ルースリ/David Loosli(Swi) 155 ファン・フェンテ/Juan Fuentes(Esp) 156 ヨルグ・ルードヴィッヒ/Joerg Ludewig (Ger) 157 エフゲニー・ペトロフ/Evgeni Petrov(Rus) 158 マリウス・サバリアウスカス/Marius Sabaliauskas (Ita) Saunier Duval-Prodir 161 ファビアン・イェーカー/Fabian Jeker(Swi) 162 ルーベンス・ベルトリアーティ/Rubens Bertogliati(Swi) 164 ファン・コボ/Juan Jose Cobo Acebo(Spa) 165 ルーベン・ロバト/Ruben Lobato Elvira(Spa) 167 ダビド・カニャダ/David Canada Gracia(Spa) 168 オリバー・ゾーグ/Oliver Zaugg(Swi) Vini Caldirola-Nobili Rubinetterie 172 ロジャー・ブショー/Roger Beuchat(Swi) 173 パトリック・カルカーニ/Patrick Calcagni(Swi) 174 マウロ・ジェローザ/Mauro Gerosa(Ita) 175 マルコ・ミレジ/Marco Milesi(Ita) 176 パヴェル・トンコフ/Pavel Tonkov(Rus) 177 スティーブ・ザンピエリ/Steve Zampieri(Swi) 178 マルコ・ザノッティ/Marco Zanotti(Ita) |