日時/曜日 | ステージ | 開催地 | 距離 |
6/16(月) | プロローグ(TT) | 7km | |
個人タイムトライアル。Fassaのカンチェラーラが優勝。 | |||
6/17(火) | 第1ステージ | エゲルキンゲン 〜 ル・ロクル | 162.8km |
時計の町、ル・ロクルがゴール。リーダージャージを擁するFassaがあまりまとまった動きを見せず、いいとこなしでした。結局Telekomのヴィノクロフが優勝。解説をしていた市川さんはこのあたりをホームに活動なさっていたようです。 | |||
6/18(水) | 第2ステージ | マーテン 〜 ニヨン | 175.1km |
40kmあたりからスキャンロン、QuickStepバンホーレンが逃げ、バンホーレンは100km以上にわたる長いアタックでした。スプリンター争いに。マキュアンが格上か。残り3kmほどのコーナー。QuickStep2人組が先頭、1人がコーナーを曲がった後、2人目が速度を落とし全体の速度を落とすという技を繰り出していました。逃げが決まることはなく、最後はゴールスプリント。Lottoが列車を組んでいましたが、ちょっと乱れたかと思いましたが、やはりマキュアンがCSCジュリアンディーンを破って優勝。 | |||
6/19(木) | 第3ステージ | ニヨン 〜 サースフェー | 204.7km |
Palmansワイツがスタートして18kmから単独アタック。結局残り3kmで捕まったので、150km以上一人で逃げていたわけです。勝利には結びつきませんでしたが、スプリント賞をもらっていました。「見ている我々も救われますね」という実況の通り、ちょっとほっとしました。コースはずっと平坦で最後に約1000mの標高差を登る、というもの。QuickStepベッティーニがアタックをして集団を小さくし、集団先頭にはBianchiウルリッヒ、Lampreカサグランデ、ベッリ、Phonakツーレ、リーダージャージのヴィノクロフなどエース格がひしめいていました。ベッティーニのアタックが落ち着いたところでカサグランデがアタック、反応したのはFassaバリャベックとヴィノクロフ。結局バリャベックはちぎれてしまい、残念ながらヴィノクロフのアシストモード。さらにカサグランデが飛ばして勝利。ただ、このステージを勝つだけが問題なのではなく、後続のライバル達にどれだけの差をつけるかが問題だったのです。ヴィノクロフがちぎれた後、Fassa3人衆モンゴメリ、バリャベック、キルシェンが飛び出し、まるでヴィノクロフのアシストのように一緒にゴールしたので、タイム差は6秒しかつきませんでした。カサグランデはステージ優勝はしたものの、リーダージャージは依然ヴィノクロフのままです。 | |||
6/20(金) | 第4ステージ | フィスプ 〜 ロセーヌ | 166.5km |
Dominaシメオーニ、FDjeuxカザルの2人が逃げ、その後をQuickStepベッティーニ、CCCコートが追い、その後に大集団。結局平坦でベッティーニ、続いてコートが集団に吸収。ラスト3kmくらいからシメオーニは前を引かなくなります。集団は加速し続けラスト1kmを切ったところで2人を吸収したようでした。集団から飛び出したのはFassaのキルシェン。後ろを確認してゴールを確信しガッツポーズをしたところで、FDjeuxのカザルがぎりぎりゴール!キルシェンもそれに気づいて頭を抱える・・・というゴールシーンとなりました。そういえばヴィノクロフは序盤に激しい落車があったらしく、左太股からお尻にかけてバイクパンツもばっくりと破れ、傷が見えていました。表彰式には新しいバイクパンツに着替えてましたけどね(当たり前か★)本日のステージ優勝は執念のカザル、リーダージャージはヴィノクロフのままです。 実況中に紹介されていた「ドロミテアイス」、食べてみたいですね〜。 | |||
6/21(土) | 第5ステージ | アスコーナ 〜 ラ・プント | 177.8km |
昨日のレースで20名近くがリタイアし、フリーゴ、トンコフなどが出走しませんでした。そんな中QuickStepベッティーニ、Phonakシュニーダ、Agricoleのルブラシェ、Telekomシュレック、Dominaジュンティがアタックが集団で逃げていました。最終的にはベッティーニとシュニーダが残り、メイン集団からはLampreカサグランデが飛び出し、ほっとけないTelekomヴィノクロフが追いかけ、先頭の2人に追いつきます。ここで残念ながらベッティーニが遅れ、そのうちシュニーダも遅れ、最後の頂上付近ではカサグランデが一人で、しかもアウターで力強く踏んでおりました。ヴィノクロフへの差を40秒近く保持したままのゴールとなりました。ヴィノクロフはTTでこの差をひっくり返せると余裕のようですが、今日のカサグランデの優勝で、リーダージャージもカサグランデにうつります。 | |||
6/22(日) | 第6ステージ | シルバプラナ 〜 シルバプラナ | 134.7km |
2つ山を登っておりて、3つ目の山を登って下ってゴール。1つ目の山を登ったところで、FDjeuxマクギー、CCCコートが先頭、Phonakカメンツィン、Saecoコメッソが1つ目の下りで追いつきました。2つ目の山を登ったところで、Telekomウェーゼマン、Bianchiガルメンディアが追いつき先頭は6人に。3つ目の山ユリア峠に入ったところで、メイン集団から追いついたGerolsteinerツベルグ、その後1人で飛び出して行きました。アタックするにはちょっと早いんじゃないか、という話もありましたが。昨日に続き、登りで集団から遅れ始めるツーレ。先頭が吸収され始め、メイン集団から飛び出したのはPhonakペレイロ。それを追うのはカサグランデ、ヴィノクロフ、ウルリッヒ、グエリーニ、モース、Fassa3人のいる10人弱の集団。ツベルグはこの集団にあっさりかわされてしまいました。ここから先は意識がもうろうとしていて・・・あまり覚えていません(恥)きっと現地が日曜日だったからだと思うのですが、珍しくスタートからの映像で、4時間弱の放送だったのです。 優勝はペレイロでした。 | |||
6/23(月) | 第7ステージ | サヴォニン 〜 オーバーシュタウヘン(ドイツ) | 231.3km |
残り30kmくらいでは先頭5人Phonakシュニーダ、Gerolsteinerツベルグ、CAルブラシェ、Dominaデルガンチ、Telekomヤコブレフ、約1分差で第2集団が8人、Bianchiウルバン、Telekomジューリッヒ、Dominaジュンティ、CAオグレディ、Phonakカメンツィン、Palmansワイツ、Fassaファッチ、FDキャスペール(かな?)。 3級の登りに入ったところでヤコブレフがアタック、シュニーダ、ツベルグ、デルガンチが追いかけ、ルブラシェという順でした。 デルガンチが先頭交代に加わらないため、ヤコブレフからの差は開くばかり。ヴィノクロフはカサグランデについていくだけなので、今日はヤコブレフはアシストの必要なし。5人の集団には最初Lampreのベッリがいたのですが、ちぎれたのか、カサグランデのアシストのためにさげられたのか。。。明暗というか、それがチームというか。というわけで、ドイツ領でのドイツチームヤコブレフの勝利なのでした。 | |||
6/24(火) | 第8ステージ | ゴッサウ(TT) | 32.5km |
後半に丘を越えていくコース。37秒差でカサグランデを追いかけるヴィノクロフがどういう走りをするのかがポイントでした。総合順位の逆からスタートするので、カサグランデはラストの出走。その前にヴィノクロフがスタートする、という順番です。この時点で今日の1位はFDマクギー。ヴィノクロフは快調なペースで、というか飛ばしすぎ?っていうくらい飛ばしておりました。対してリーダージャージを守りたいカサグランデは前半で37秒の貯金を使い切り、監督車からは「全てを出し切って死んじゃえ〜」とかなんとか激しいゲキが飛んでおりました。やはりヴィノクロフは前半飛ばしすぎだったようで、後半はそこまでは伸びずマクギー、Gerolsteinerペシェル、Bianchiウルリッヒに続いて4位。カサグランデは後半盛り返してなんとか36秒差に戻しました。しかし登りはいつまでも続かないもので、残りの平坦区間でやはり差がつき、結局ヴィノクロフに逆に15秒差をつけられて、リーダージャージはヴィノクロフに。チームカーのところで水を飲むカサグランデの目は泣いてるような感じでした。放送のラストには音楽にのせてその日のレースのいいところ、ステージ優勝した人のゴールシーンなんかが流れるわけですが、ヴィノクロフとカサグランデばっかり。えーっ、今日の優勝者はマクギーでしょ?? | |||
6/25(水) | 第9ステージ | シュテーファ 〜 アーラウ | 151.8km |
Fassaカサグランデは2位では意味がないということなのか、本日は出走しませんでした。 Dominaシメオーニ、Saecoルードヴィッヒ、Bianchiウルバンの3人が先頭でしたが、周回でゴールを通る時には吸収され、Palmansが引いていました。最後のポストファイナンスポイントでは、PalmansワイツとQuickStepヴァンホーレンの2人が争い、ワイツが1位通過をしました。リーダージャージを奪い返したヴィノクロフはアシストに守られ淡々と走っていました。最後の周回に入りTelekomが高速で集団をひいていたところ、Saecoアスタルロアがさらに高速でアタックをしたのですが、下りが続いてしまったため集団の方が有利で、残り6kmで吸収されました。残り5kmでFDマクギーが先頭、CAオグレディ、Phonak,Telekomジュリク,,AG2Rスキャンロン、Dominaコロブネフ6人が飛び出しましたが、全て吸収されました。残り2kmを過ぎたところで、なんとリーダージャージのヴィノクロフがアタック!!モース、ディーン、トイテンベルグを含む7人くらいでスプリント、結局FDバーデンクックがスプリントを決めて優勝。 | |||
総合順位 | Telekomヴィノクロフ、Telekomグエリーニ、Phonakペレイロ | ||
ポストファイナンスポイント賞 | Phonakシュニーダ、Palamnsワイツ、QuickStepヴァンホーレン | ||
総合スプリントポイント賞 | Telekomヴィノクロフ、Phonakモース、Fassaキルシェン | ||
山岳賞 | (Lampreカサグランデ)Dominaシメオーニ、CCCコート、Telekomヴィノクロフ | ||
ツールドスイス初観戦となりました。4大ツールと言われるわりに、それほど観客が多くないのが残念ですが。現地観戦するなら穴場でいいかもしれませんね。
今回私の記憶に残ったのは、Palmansワイツ。3日目のアタックで「ぱるまんすって?」と思っていた私に、しっかりチーム名を刻んでくれました。Gerolsteinerツベルクはステージ優勝することはできませんでしたが、何度もアタックを決め、あるいはいつのまにか先頭集団にいたりして、活躍したと思います。リタイアしちゃったけど、QuickStepのベッティーニもツールドフランスの調整という感じもありましたが、3日続けて山岳でアタックですよ。やってできることじゃありませんよね。チーム的にはPhonakが頑張ってましたよね。ペレイロがステージ優勝、シュニーダがポストファイナンスを獲ったことに始まり、レースを活性化させたのはPhonakの各選手だったと思います。いろんな場面で黄色と黄緑のジャージをみかけましたよね。(モースはスイスチャンピオンなので上下赤ジャージでしたが★) Telekomはツールドフランスに向けて調整上々、といった感じですが、そんなにアシストが活躍したって感じはしてないんですよね(素人すぎてわかんないのかな)。リーダーになってから守ってくれてるって感じで。それはLampreのカサグランデも同じかと。もう少しアシストが頑張ってくれれば、タイムトライアルに入る前の山でもっともっと貯金をすることができたんじゃないかなぁ。TVの解説でも良く言われていますが、レースの話に「たら、れば」は無いんですけどね。 レースの話はおいといて、今年のツールドスイスは稀にみる好天に恵まれたらしく、10日間全て晴れてましたね。おかげで自転車のひしめく一本道に迫りくるような山々、青い空、白い雲のコントラストがとーーーってもくっきりはっきり綺麗なスイスを堪能できました。 |