7/16(金) | 第12ステージ ▲G | カステルサラザン(Castelsarrasin) 〜 ラ・モンジ(La Mongie) | 199km | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラストに1級山岳が2つあり、山頂ゴールの総合争いの選手達が動き出すであろうステージ。 序盤でマーカス・ユンクイスト(ALS)、フレデリック・フィノ(RAG)が逃げ、追走したヴィム・ヴァンセヴェナン(LOT)、キム・キルシェン(FAS)の2人も合流し、4人の逃げとなる。 21.5km第1スプリントポイント、ヴァンセベナン、キルシェン、フィノの順。 ミケル・プラデラ(IBB)がリタイア。 134km第2スプリントポイント、キルシェンは穫りに、ユンクイスト、ファンセベナントの順。集団とのタイム差は1'03"。 144km地点あたりから結構な雨が降ってきた。 QSD/TMB/RABがそれぞれのラインで出て来て位置取りを始める。USPはその後ろに。登りに入る前にエースを集団の前方にあげておきたいというのが各チームの考え。 登りが始まってQSDが引いていたが、とうとうUSPが先頭を引く! フィリッポ・シメオーニ(DMV)がアタック。'04:GC5位のアイマール・スベルディア(EUS)が集団後方に。現在のGC2位スチュアート・オグレディ(COF)も遅れる。 さらに総合狙いからステージ狙いに変わったクリストフ・モロー(CA)がアタック。 アームストロングのアシスト、マヌエル・ベルトラン(USP)、ベンジャミン・ノバル(USP)が遅れ始める。ウルリッヒのアシスト、ロルフ・アルダグ(TMB)、サンチャゴ・ボテーロ(TMB)も遅れ始める。シメオーニは吸収された。 先頭はミカエル・ラスムッセン(RAB)とエゴイ・マルティネス(EUS)。そして集団はジョージ・ヒンカピー(USP)、ホセ・ルイス・ルビエラ(USP)が引く。その集団中盤にジルベルト・シモーニ(SAE)、タイラー・ハミルトン(PHO)の姿が。 先頭はラスムッセン一人。マルティネスは吸収される。 USPはヒンカピー、ランディス、ルビエラ、アームストロング、アゼベドの順で集団の先頭をキープ。その後ろに'03GC:7位イバン・バッソ(CSC)、'03GC2位ウルリッヒとアンドレアス・クレーデン(TMB)とジュゼッペ・グエリーニ(TMB)。マイヨ・ジョーヌのボエックラーは集団の後方。ちぎれそうでちぎれず、いつのまにか集団前方に戻っていたりする。 173kmの1級山岳(Col d' Aspin)ポイントを前にヴィランクとモローが飛び出し、ヴィランクが振り返ってる間に抜いたモローが2位通過。ラスムッセンはここで吸収された。 山岳ポイントはラスムッセン、モロー、ヴィランク、集団の順。 そして下りに突入。雨なので選手、チームカー、カメラバイクなども警戒感が高く大きな落車はなかったようだ。 ラスムッセン、ヴィランクがそれぞれ集団から逃げ、さらにもう1人の選手が下りで飛ばしていく。メイン集団は2つに割れていた。ボエックラー、ウルリッヒ、クレーデン、マヨ、ローラン・ブロシャール(AG2)、ファン・ミゲル・メルカド7人くらいがアームストロング集団に差をつけている!(メンツもすごい) ウルリッヒ集団についていたヒンカピーは、後ろにアームストロングがいないので、待って一緒に追走する。 集団から飛び出していたエチェバリア(EUS)がヴィランクに追いつくが、アームストロング集団に吸収される。 ゴールのラモンジ山頂目指した登りが始まる。 ラスムッセン単独1位、メルカド、ブロシャールまで13"、集団まで22"。 メルカド、ブロシャールは吸収された。 メイン集団は2,30人に絞られていた。 残り10km、タイム差は30"。USPはアシストが4人残っている。 ハミルトンが遅れ気味。前方では'03:GC9位カルロス・サストレがアタック。ボエックラーが遅れ始め、ヴィランクと一緒に走る。 残るアシストはアゼベドとルビエラ(USP)。ちぎれる選手続出。ラスムッセンは吸収されそう。 グエリーニに引かれ、ウルリッヒが遅れ始める。 カウンターでアームストロングがアゼベドをアシストにペースをあげる。 バッソはランスのまうしろ。 シモーニ、ラスムッセンも遅れ始めた。ライフェマー、ウェッヒマン、モローたち6人。エラス、ウルリッヒ集団(ルビエラ含む)。 サストレ再アタックし、残り5kmのバナーをこえる。 アームストロングの後ろにはクレーデン、バッソ。 ウルリッヒはグエリーニがいるものの、さらに遅れる。サストレからウルリッヒは40"。オスカル・セビリヤ(PHO)はこの集団にいる。 残り4km、サストレが単独トップ。マンセボが飛び出し、アシスト無しになったアームストロングがペースアップ。アゼベドは下がった。 アームストロング集団は9人。サントス・ゴンザレスとオスカル・ペレイロ(PHO)、バッソ、クレーデン、マヨ、マンセボなどがいる。 マンセボ、バッソがアタック。続いてランスがアタック。バッソに追いつき、マンセボはついていけない。マヨもついていけない! 2人でサストレに追いつく。CSC2人プラスアームストロングとなる。 が、サストレがついていけない。先頭はバッソ、アームストロング。 EUSの応援軍団から激しいブーイングの嵐。この後通るボエックラーの時とは大違いだった。 ラスト1kmをバッソとアームストロングの2人で通過。2人のタイム差は1分前後。ステージ優勝を譲れる相手ではないと思うのはシロウト?バッソがスパート。アームストロングは後ろにぴったついて譲った形、バッソの嬉しいステージ初優勝となった。 遅れた有力勢、シモーニ+1'32"、ウルリッヒ、セビリヤ+2'30"、エラス、メルカド+2'57",ハミルトン3'27"。 ちなみにがんばったアシスト、ヒンカピー&ランディスは仲良く+10'08"でフィニッシュ。
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