ヴェルタこぼれ話

観戦メモでは書ききれなかったことや、後々調べてわかったことなんかをちらほらのせていきたいと思います。

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第1ステージ:TTTでのRelaxの落車
エースのサンチャゴ・ブランコを含めて4人が落車しました。 リタイアは出ていませんが、ブランコの左頬には擦過傷があり、目の下にも黒くあざができていました。
チームから後れてゴールした選手は以下の通りです。Paterninaのエース・ペチャロマンが単独で5分近くも後れてしまいましたが、やはり移籍のニュースが公になっていることでチーム内の信頼関係が崩れてしまったのでしょうか。
ONC---ヤクシェ、プラデラ
USP---マシュー・ホワイト
KEL---ヘスス・マンサーノ
COF---ビンゲン・フェルナンデス
LMP---ダニエル・ライ
PHO---ニキ・エバソルド
RAB---マシュー・ヘイマン、カーステン・クルーン
PAT---ペチャロマン(チームから4'48"後れ)
FAS---マテオ・トザット、アンヘルス、グイド・トレンティ
TEL---マリオ・アールツ、ステファン・シュレック、ステファン・ウェーゼマン
ALS---アルベルト・ヴィナーレ、アンドレア・ブログナーラ
CSC---ジュリアン・ディーン、トーマス・ブルーン
SAE---イゴル・プガッチ、ニコラ・ガバッツィ、イヴァン・クァランタ(リタイア)
VIC---ピエトロ・ズッコーニ
LBR---セルジオ・ペレス
RLX---ゲルマン・ニエト、ナコル・ブルゴス、サンチャゴ・ブランコ、ホセ・マエストロ



第3ステージ:ゴール前2kmでの落車とプラザのリタイア
ゴール手前2kmのコーナーで4,5人を巻き込む落車がありました。 オスカル・セビリア(KEL)、カデル・エバンス(TEL)もいました。 エバンスは左鎖骨を骨折、なんとかゴールしたものの、第4ステージ出走することはありませんでした。エバンスがこういったケガをするのは今年3度目、ついてないシーズンでした。

ダビド・プラザ(TBI)がリタイアしました。TV放送では歯痛のようだということでしたが、口内の感染症だそうで、初日から痛んでいたそうです。
ニコラ・ガバッツィ(SAE)もリタイアしました。



第5ステージ:ペチャロマンのリタイア
コンディションが良くなかったというペチャロマンがリタイアしました。 Paterninaのエースとしてヴェルタに出走したものの、来シーズンQuickStepに移籍することは、日本にる私ですら知っているんですから周知の事実。エースを勝たせるんだ、というチームの士気を下げてしまったんでしょうか?
ちなみに以下は第4ステージまでの順位です。
第1ステージ:189位/197人---TTTなのに1人だけチームから4'48"後れ
第2ステージ:140位/196人---トップから12'58"後れでチームメイトは1名
第3ステージ:190位/194人---トップから5'04"後れでチームメイトは2名
第4ステージ:189位/190人---トップから11'24"後れで一番近いチームメイトからも4'23"後れ
たとえば、ジロの山岳ステージでペタッキが遅れた時には、チームメイト2,3人が下がってきて、そろってタイムアウトにまでなっていました。コンディションが悪いといっていたチッポリーニも、TTTでは先頭交代には加わらずチームメイトに守られていました。単純比較はできないのかもしれませんが、やはり信頼関係が大事なスポーツなんじゃないかと感じました。来シーズンはグランツールでも「ペチャロマン」してほしいです。



第5ステージ:コーティノヴァの落車
チームメイトのスプリンター、ヤン・スフォラーダをアシストするため、先頭に詰めていたコーティノヴァ(LMP)がゴール前でラタサ(KEL)と共に落車し、救急車で運ばれました。顔に傷、鎖骨を数カ所骨折したということです。



第7ステージ:失格
山岳ステージに入り、チームカーを風よけにして走っていた選手、監督にペナルティが科されました。 フラッティーニ(ALS)、グロムザー(SAE)、Alessioの監督がレースを去ることになり、Alessioのチームカーも2台から1台に。
ジュリアン・ディーン(CSC)も失格らしいのですが、リザルトではタイムオーバー。 セッキァリ(DMV)、スフォラーダ(LMP)、デッセル(PHO)、ヴァンデンブルック(QSD)、アポロニーオ(VIC)はリタイア。

この処分があったにもかかわらず、第9ステージでも同様のことがありました。 セルジオ・ペレス(LBR)、リシャール・ヴィランク(QSD)が失格。これにより、LBR,QSDの2チームのチームカーが2台から1台になりました。



第14ステージ:あの人がリタイア
2002年のチャンピオン、アイトール・ゴンザレスが91km地点でリタイアしました。 表向きはのどの痛みと熱、ということです。
総合順位は11位。
6STのTTでは、得意の走りを見せ6位でフィニッシュ。 13STでは得意のTTでトップから5'48"も後れて65位。 前日の12STではUSPの横風区間ゆさぶり攻撃で、第2集団になってしまい、ゴールまで足を使わされてしまいましたからね。
「のどが痛くて体調が悪かった。今朝は起きると熱があったし、ここ数日眠れなかった。が、いいステージもあったと思う。続行は困難だし、どちらにしても意味をなさない。良いレースができなかった。体調不良でヴェルタもリタイアしなくてはならなくなったので。(*ツールもリタイアしている)」というコメントを残していました。



第19ステージ:あの監督の除名処分
現在レースリーダーを抱えるONCEの第一監督であるマノロ・サイス氏が、レースから追放されました。ナバセラーダの峠で後れるノザルを見て激怒、車を停めてバイクカメラマン、バイクドライバーを激しくののしっていたのです。このシーンはしっかりカメラに収められ、私たちも中継映像で目にしました。(スペイン語が分からないので、何をどう怒っていたのかちっとも分かりませんでしたが)
ノザルのためにアシストを下げる指示を出しに行こうとしていた時に、バイクが進路を妨害した、というのがサイス監督の主張です。
「サイス氏の言動は自転車競技のイメージ、ヴェルタのイメージを著しく悪化させた」として、除名処分となったのでした。明日のTTでは、ノザルの後ろからサイス監督の激しい「ベンガ!ベンガ!」(スペイン語で行け、の意)も聞くことはできません。