9/26(金) 第19ステージ ラ・ベガ・デ・アルコベンダス 〜 コラド・ビリャルヴァ 164km
3級1級3級の峠を越え、最後に1級の峠を越え、17kmの下り&平坦を走ってのゴール

総合を狙うエラスとしては、明日の山岳TTにはノザルとの差を1'30"ぐらいにしておきたいところ。最後の1級の峠でのアタックは確実。果たしてどれだけのタイム差が縮まるのか、がポイントです。

スタートから6kmでアタックが始まり、19人が先頭集団を形成していました。メイン集団とのタイム差は、最大で7'04"も広がりました。
1つ目の1級の峠で、イゴール・ゴンザレス(ONC)が後れ始めましたが、アシスト2人と共に下りでなんとか追いつきました。

残り50km、先頭集団は、昨日勘違いガッツポーズをしてしまったコンスタンティーノ・サバラ(KEL)、アンヘレス(DMV)、フィリッポ・シメオーニ(DMV)、クリスチャン・モレーニ(ALS)、最後の登りでノザルをアシストしたいアンヘル・ヴィシオソ(ONC)、フランシスコ・ララ(TBI)、クラウス・モレール(MSS)、オスカル・ペレイロ(PHO)、最後の下り&平坦でエラスをアシストしたいフロイド・ランディス(USP)、カルステン・クローン(RAB)、ベアト・ツベルグ(RAB)の11人になりました。

スプリントポイントを堺にサバラがアタック。本日最後の1級の峠「ナバセラーダ」を登る頃には吸収され、先頭集団もばらけはじめました。 メイン集団ではエラスがアタック。最初こそノザルは反応しますが、次第にペースが落ちていきます。それを見たエラスは躊躇なく登っていきます。メイン集団からちぎれていくノザル、一時はアシストもなく一人でしたが、強力な山岳アシスト・セラーノが上がってきてくれました。セラーノについていくのも危ういノザルに、声をかけながらアシストしていきます。しかもサントス・ゴンザレス(DMV)までが声をかけ、アシストしているんです!チームも違うし、サントスは総合11位だというのに!!
サントスは1999-2001までONCにいたので、チームメイトだったんです。(その前はKELだからエラスともチームメイトだったかも)とはいえ、ノザルの人柄なんでしょうね。他にもチーム外の隠れアシストがいましたから(笑)

エラスが山頂を通過すると、待っていたであろうランディスがすぐに合流。ラッキーなことに、バルヴェルデ、セビリヤも上がってきて、KELのアシストも合流。USP,KEL連合軍ができあがり、いい形で下ることができました。

山頂で1'30"だったノザルとエラスのタイム差は、下りに入っても思ったほど縮まらず、残り3km、先頭のモレール、シメオーニとエラスの差は17"、エラス集団とノザル集団とのタイム差は1'15"となりました。

残り2km、エラスのいる第2集団にコーナーで落車がありました。サバラです。昨日の勘違いがありますから、今日こそトップでゴールしたかったはず。残念。USPも一人巻き込まれたようでしたが、ランディスでした。

ゴール前ではシメオーニがロングスパート。前を引くことの多かったモレールは前に出ることができず、シメオーニ余裕のゴールとなりました。 そして、エラス集団はトップから16"後れでゴール。総合争いが白熱している時のステージ優勝って目立たないんですよね。。。彼らも先頭で逃げているのにほとんど映らなかったっけ。

注目のノザル集団では、グイディがノザルの様子を確認しながら、できるだけ前に出て1秒でも稼いであげようという感じでゴール。エラスからの差は1'14"でした。これで、総合での2人の差が1'55"になりました。
今までの山岳ステージでは1分程度の差しかついていませんが、今度はTT、アシストがいませんからね。ノザル独力でどこまで登りを耐えることができるのでしょう。またまたゴールデンジャージパワーを炸裂させてしまうのでしょうか。
1位フィリッポ・シメオーニ(DMV)2位クラウス・モレール(MSS)3位マルティン・ペルディグェロ(DMV)4位クリスチャン・モレーニ(ALS)5位ベアト・ツベルグ(RAB)
イシドロ・ノザル(ONC) フェリックス・カルデナス(LBR) エリック・ザベル(TEL)

総 合 順 位
1位:I.ノザル(ONC)← 2位:R.エラス(USP)↑3 3位:I.ゴンザレス(ONC)↓2 4位:A.ヴァルベルデ(KEL)↑5 5位:F.マンセボ(BAN)↑6
6位:M.ベルトラン(USP)↓4 7位:M.ラスムッセン(RAB)← 8位:L.ペレス(COF)← 9位:U.オサ(BAN)← 10位:F.カルデナス(LBR)←