9/21(日) | 第15ステージ | ヴァルデペニャス 〜 シェラ・デ・ラ・パンデラ | 172.1km | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
11.1km地点に第1スプリントポイント、137.4km地点に第2スプリントポイント、2級の峠のふもと148km地点に第3スプリントポイントを経てラスト8.3km(最大斜度15%)を登って超級の山頂ゴール、というコース。 カルロス・トレント(Paternina)、ジャーマン・ニエト(RLX)、ガルシア・カルボ(LBR)、パウロ・バロッソ(MSS)の4人がアタックを決めていました。42km地点でのメイン集団とのタイム差は3'07"。63km地点では4'57"に広がりました。90kmあたりからUSP,KELが先頭を引き先頭集団を追いかけ始めました。 第2スプリントポイントでは、先頭とメイン集団とのタイム差は2'11"。 ニエト、バロッソが最初に吸収され、互いの健闘をたたえて握手をしたカルボ、トレントが吸収されました。最後の登りに入るため、選手達がヘルメットを脱ぎ始めました。 直後、エリック・ザベル(TEL)が飛び出しました!彼は前日のステージでペタッキ(FAS)にポイントリーダーを奪われてしまいましたが、今日は山頂ゴールなので、ポイントを取るのはこの第3スプリントポイントが狙い目なのです。しかもザベルがアタックをしかけたのは、登りに入ってからですよ、スプリンターなのに!!ドイツチャンピオンのジャージを着ているザベルですが、そのレースも逃げを決めて勝ち取ったもの。ゴール前だけがスプリンターの見せ場じゃないんですね! ザベルに続いてフフレ(RLX)がアタック。 残り20km、スカルポーニ(DMV)がパンク。タイヤの交換がうまくいかず、アシストも1人止まっていました。ザベルは集団から下がっていきますが、「やったぜ」という感じを醸し出していました。ミラー(COF)がアタック、フフレをパスしていきます。今までTTのために力をセーブしていたミラー、最後は山岳TTなのでもう力をセーブすることなく、普通にステージを狙っていくのでしょう。 ダビド・エチャバリア、ロベルト・ライセカのEUS2人がアタック。ライセカはいつの間にか帽子をかぶっています!メイン集団はミラーを吸収し、EUS2人も一度集団に戻ります。USPの山岳アシスト、ルビエラが集団から後れ始めました。 先頭に9人ほどのグループができ、メイン集団と少し差が開いたので、USPが先頭を引き始めましたが、ルビエラのいないUSPなので平地のアシスト、ジョージ・ヒンカピーが引いています。が、やはり高速で引くことができず、ライセカ(EUS)、イニゴ・クエスタ(COF)、カルロス・ガルシア(KEL)、アイトール・オサ(BAN)が次々にアタック。ヒンカピーは下がり、EUSが先頭を引きオサを吸収すると、メルカ(BAN)ドがアタック。 単独トップがライセカ、続いてクエスタ、さらにメルカドと続いて、メイン集団までのタイム差は30"。 ダリオ・フリーゴは集団後方で何度もちぎれかけますが、アシストがなんとか集団にとどめていました。 オスカル・セビリヤがアタック、メルカド、クエスタをパスし、ダニエル・アティエンサ(COF)、山岳リーダーのカルデナス(LBR)が追いついて第2集団は5人に。 メイン集団はONCが先頭、USPはベルトラン、エラスの2人に。 ライセカと第2集団とのタイム差は25"、第2集団からメイン集団までは21"でした。 山岳ポイントでのライセカと第2集団とのタイム差は27"、第2集団からメイン集団までは13"と縮まってきました。 残り12km、MSS,RABの引きで第2集団の5人が吸収されました。 残り10km、ライセカとの差は26"に迫り、メイン集団は40人くらいに絞られました。 いよいよ今年のヴェルタ最難関のシェラ・デ・ラ・パンデラの8.3kmの登りが始まりました。斜度14%に始まり、最大斜度15%の地点が2カ所もあります。 残り8km、ベルトランがエラスのために先頭を引き始めました。視界にライセカが見え始めました。先頭にはラスムッセン、カルデナスなどもいて、イゴールは集団後方、ノザルは10番目くらいにいます。ライセカが吸収され、カルデナスが何気なくペースアップして先頭から離れていきます。 残り7km、ONCが先頭に出たところ、クエスタがアタックしますが決まりません。 残り6km、カルデナスからデル・オルモ(MSS)まで22"、続いてクエスタ、そしてメイン集団と続きます。 残り5km、先頭カルデナス、クエスタ、デル・オルモと続き、メイン集団を引くベルトランまでのタイム差は36"。ノザルも前に出てきて、集団は30人弱に。 アイトール・オサがアタック、クエスタをパスします。 ラスムッセンと共にエラスがアタック、2人をパスします。とうとうエラスが動き出しました! 残り4km、ラスムッセンをおいて、エラス、ウナイ・オサと2人でデル・オルモをパスしていきますメイン集団からはサンチャゴ・ブランコ(RLX)、ノザルがちぎれていきます。オスカル・セビリヤがアレハンドロ・ヴァルベルデと共にアタック。セラーノはノザルのところまで下がります。 エラスからノザルまでは17"です。 残り3km、先頭ではエラスがカルデナスをパスし、カルデナスはエラスの後ろにつきました。続いてセビリヤがヴァルベルデをアシストしながら、オサと3人で追走しています。そしてノザル、セラーノ、マルティン・ペルディグェロ(DMV)、スカルポーニ(DMV)・・・と続きますが、ノザルが後れだし、セラーノがなんとか集団に戻そうとアシストしています。 先頭はエラスとカルデナス、第2集団はセビリヤとヴァルベルデ、後れてウナイ・オサ、そしてメイン集団。エラスからノザルまでのタイム差は58"と開きました。ノザルはアシストのセラーノについていくのもあやしい感じです。 残り2km、エラスからノザルまでのタイム差は1'02"です。 イゴールがノザルをアシストするために下がってきました(ってことはノザルがONCのリーダーってことだ!) カルデナスが先頭を変わりますが、ペースが遅かったらしく、結局エラスが前を引いています。エラスからヴァルベルデまでは11"です。 残り1km、少し下りがあり、ヴァルベルデがエラス達に追いついてきました! エラスが少し後れ、カルデナスを抜いたヴァルベルデがまさかの優勝、4番目にゴールしたセビリヤもガッツポーズでした。注目のノザルは1'13"後れでゴールでした。 中継でもライブレポートでもアイトール・オサと名前が出ていましたが、リザルトを見るとウナイ・オサが10位で単独ゴール、アイトール・オサは集団でウナイより1'11"後れでゴールなんです。レース内容と結果があってない気がするんですが、中継ってよく名前間違ってるし、どちらが正解なんでしょうねぇ。。。
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