7/6(火) 第3ステージ ワーテルロー(Waterloo) 〜 ワスカル(Wasquehal) 210km
序盤に「ツールドフランドル」に出て来る「ミュールの壁」登場。後半はフランスに入り、第3スプリントポイントをはさんで「パリ〜ルーベ」に出て来るパーヴェ(石畳)を2カ所走って、最終的にはゴールスプリントのありそうなコース。いよいよベルギー領からフランス領に入ります。
10km地点で飛び出したのはブラム・デ・フロート(RAB)とイェンス・フォイクト(CSC)。
14kmで4級山岳、デフロート、フォイクト、メイン集団の先頭でパオロ・ベッティーニの順。

第1スプリントポイント、フォイクト、デフロート、メイン集団の先頭はロビー・マキュアン(LOT)。彼は昨年のツールで1pt差でマイヨ・ヴェールをバーデン・クック(FDJ)に奪われたので、いい作戦かも。

61kmで2級山岳(Muur)では、デフロート、フォイクト、メイン集団からベッティーニ、リシャール・ヴィランク(QSD)の順。
第2スプリントポイント、フォイクト、デフロート、メイン集団からは現マイヨ・ジョーヌ&ヴェールのトル・ハスホフト(CA)
リーバイ・ライフェマー(RAB)がパンク。チームメイト2人が下がって集団に戻す。 先頭のフォイクトに機材トラブルがあってバイク交換。と思われたが、石畳を考慮したバイク交換らしい。こういったバイク交換をする選手が数名いました。

石畳の前で大落車。マヨを含むEUSも3,4人。マヨは一人で集団復帰を目指す。測道に落ち左肩が血まみれになっていたのがFASマルコ・ヴェーロ(鎖骨骨折)。ペタッキをゴール直前までひっぱる大事なけんいん役。TTのイタリアチャンピオンに4回もなったスペシャリストで、弱気になったペタッキを盛り上げる大事な人なのに。第2ステージではチポリーニがファニーニを失い、第1ステージではマキュアンがニック・ゲイツを失い、スプリンターの大事なアシストが次々とリタイアしてしまった。 他にはチポリーニ、マイケル・ロジャース、グロムザー、USPはベンジャミン・ノヴァルなど。

石畳にヒンカピー、エキモフが先頭交代をして、3番目にアームストロング、アゼベド、パドロノス、ランディス。USPさすがです。40名ほどになった先頭集団には、USPの他にウルリッヒとケスラーとイワノフ(TMB)、ハミルトンとジャラベールとグティエレス(PHO)、バッソとフォイクトとジュリク(CSC)、マキュアン(LOT)、カンチェラーラ(FAS)、デフロートとライフェマー(RAB)、キルシプーとナゾン(AG2)、ホンド(GST)など。
ハスホフトはメイン集団からはこぼれた、後ろのグループ。
さらに後ろに落車したマヨのグループ。
フォイクト、デフロートは吸収されるが、デフロートはしっかりボトルをつめこんでアシストしながら下がっていった。 マヨとハスホフトグループは合体して、大きな集団になったものの、先頭集団との2分の差がなかなか縮まらない。チポリーニ、ベッティーニにも後ろの集団らしい。
残り38kmでハスホフト集団とのタイム差は1'53"

第3スプリントポイントは、ホンド、オグレディ、JPナゾンの順
残り26km、2回目の石畳は約1km
集団前にいたバイクカメラが近すぎて先頭の選手がふくらみ、そのあおりで集団後方で落車があったもよう。オグレディが落車。そのすきにマルティン・フバスティージャが1人飛び出した形になってしまう。 メイン集団後方では、ベルンハルト・アイゼル、マシュー・ウィルソンのFDJコンビが落車したもよう。
後ろの集団がちっとも追いつかない。マイヨジョーヌもいるのに、あきらめてしまったのだろうか?

残り13km、RAB2人がコーナーで落車し、マルク・ワウテルス(RAB)は痛そう。レース復帰はできた。
残り10km、後ろの集団とのタイム差はとうとう3'00"に開く。シルヴァン・カツザーティ(RAG)がアタック。
残り5km、吸収されるカルザーティ

各スプリントチームの位置取りが始まり、FASの選手が先頭を引きながら脇の下から後ろを見るもペタッキを確認できず、引くのをやめる。
残り2kmを過ぎて最後のコーナーを曲がり、1400mの直線。AG2が2人、QSD1人が先頭で列車を作る。ホンドとぶつかりそうになりながら、マキュアンがぐいっと左へ出て加速。
ローラン・ブロシャール(AG2)をアシストにJPナゾン(AG2)が、右から出て来たエリック・ザベル(TMB)と2人でハンドルを投げ出し、僅差でナゾンの勝利。2003年最終ステージ、シャンゼリゼの再来です。
JSPORTSのクイズにもなっていたペタッキの順位ですが・・・72位でした。総合を狙うアームストロングやハミルトンたちよりも後ろ。完全にスプリントには参加してなかったってことですかね?やっぱりヴェーロがいないのが響いてるかも。 ハスホフトやマヨ、チポリーニのいたグループは4分以上遅れていました。これでマヨの総合優勝はかなりあやしくなっちゃったかな。
ステージ順位
1位:ジャン・パトリック・ナゾン(AG2) 2位:エリック・ザベル(TMB) 3位:ロビー・マキュアン(LOT) 4位:トム・ボーネン(QSD) 5位:キム・キルシェン(FAS)
6位:ダニーロ・ホンド(GST) 7位:ヤン・キルシプー(AG2) 8位:アレッサンドロ・ベルトリーニ(ALS) 9位:ファビオ・バルダート(ALS) 10位:ホセ・エンリケ・グティエレス(PHO)
ロビー・マキュアン(LOT)ロビー・マキュアン(LOT)パオロ・ベッティーニ(QSD)ファビアン・カンチェラーラ(FAS)
総合順位
1位:ロビー・マキュアン↑(LOT) 2位:ファビアン・カンチェラーラ→(FAS)+1" 3位:イェンス・フォイクト↑(CSC) 4位:ジャン・パトリック・ナゾン↑(AG2) 5位:ランス・アームストロング↓(USP)