7/25(日) | 第20ステージ | モントロー・フォール・ヨンヌ(Montereau-Fault-Yonne) 〜 パリ・シャンゼリゼ(Paris Champs-Elysees) | 163km | ||||||||||||||||||||||||||||||
総合優勝が確定したランス・アームストロング(USP)はゴールドのヘルメット、フレームやジャージにイエローのラインが入っていた。USポスタルのアシストは、同じようにイエローのラインの入ったジャージ。みんなで勝ち取った総合優勝、という感じが出ていていい。 マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュの確定した山岳賞リシャール・ヴィランク(QSD)は水玉のフレームのバイク。 マイヨ・ベールのロビー・マキュアン(LOT)は、2位のトル・ハスホフトと11pt差しかないため、ポイント賞確定とは言えないので、ほんとに喜ぶのはシャンゼリゼでゴールしてから。 最終日というのは、3週間走り続けたことをお互いたたえてお祭りモードで走り、アタックするのはシャンゼリゼの周回コースで、というのが一般的。(ルールではないけど) スタート直後、いきなり掟破りのアタックをしたのがフィリッポ・シメオーニ(DMV)。USPが吸収してから、集団は落ち着き、オフィシャルカーからジャン・マリー・ルブランがシャンパンをアームストロングに差し出し、2人で乾杯。その後USPの選手たち、監督のヨハン・ブリュイネル、ヤン・ウルリッヒ(TMB)等にもシャンパンがふるまわれた。ホセ・ルイス・ルビエラ(USP)は口にグラスをくわえたまま、上を向いてごくっと飲むパフォーマンスをしていた。カメラマンのリクエストに応じて、一番前を左にアシスト4人、右にアシスト4人、真ん中にマイヨ・ジョーヌのアームストロングが一列に並ぶ様は、とても綺麗でした。 81km4級山岳(Cote de Montfermeil)、集団から飛び出したクリストフ・モロー(CA)、ホセ・アゼベド(USP)、ジョージ・ヒンカピー(USP)の順。山岳賞は7位から5位へジャンプアップしたモロー。それが狙いってこと?最後まで不思議な動きだ。 86.5km第1スプリントポイント、ポイント賞2位のトル・ハスホフト(CA)にとらせないためにLOTが飛び出し、ハスホフト+CAアシスト4人とザベル。マキュアンが後ろから出て来て1位通過し、ハスホフトとの差を13ptに広げる。マキュアン6pt、ハスホフト4pt、ザベル2pt獲得。 街中に入ってシメオーニが2度もアタック。ヴィアチェスラフ・エキモフ(USP)は何を語りかけているもよう。シメオーニがアタックしてはUSPがアタックをつぶすので、他にアタックをしたい選手としては、シメオーニとは一緒に逃げるのは損、という感じ。 第2スプリントポイントの手前でシルヴァン・シャバネル(BLB)がアタック!スプリンターたちが来る。ハスホフトがアシストにピエリック・フェドリゴ(CA)を連れて、マキュアンがハスホフトのスリップストリームに入るがぎりぎりハスホフトがトップ通過。 115.5km第2スプリントポイントは、ハスホフト、マキュアン、フェドリゴの順。19ST終了時と同じ、マキュアンとハスホフトのポイント差は11ptに。ゴールスプリントになった場合、ハスホフトが1位でマキュアンが5位ならハスホフトがマイヨベールを奪取。マキュアンが3位ならマイヨーベル保守。微妙なのが4位で、同ポイントになるので、スプリントポイントの通過順位や総合タイムなどでを考慮してマイヨベールが決定することになる。 シャンゼリゼの周回コースに入ったところで、10人がアタックに成功。 トマ・ボエックラー(BLB)、アクセル・メルクス(LOT)、ミケル・アスタルロサ(AG2)、パオロ・ベッティーニ(QSD)、カルステン・クローン(RAB) ニコラ・ジャラベール(PHO)オスカル・ペレイロ(PHO) 、スコット・サンダーランド(ALS)、ホセ・アントニオ・フレチャ(FAS)、JIグティエレス(IBB)タイムトライアルや逃げて勝つのが得意な選手が多い。逃げが決まったので、1度下がっていたUSPが集団の先頭を引き、集団を安定させようとする。 残り5周でタイム差は35"。1周6.5km モローがパンクでタイヤ交換。RAGTの選手と新人賞2位サンディ・カザール(FDJ)がクラッシュ。ゲルンハルト・アイゼル(FDJ)がカザールを待っている。 残り4周、COF/GST/CA/TMBがUSPの前で引き始める。 残り3周、タイム差が24"。 残り2周、 タイム差8" 吸収されそうな瞬間に、ベッティーニ再アタックするも結局つながってしまう。折り返しのコーナーで、クローン再アタックするも先頭に吸収される。ペレイロがアタックするが全員ついてくる。メイン集団からサントス・ゴンザレス(PHO)が飛び出し追いついて来た。 コンコルド広場あたりで、先頭集団が吸収されたが、ジャラベール、PHO1人、ボエックラー、フレチャなどが先頭に残っている。 残り1周、ボエックラー、PHO、ウルリッヒが飛び出している! 結局吸収されたが、単独でフレチャが逃げを決める。メイン集団はQSD3人を先頭に追い上げ、フレチャを吸収する。 残り2km、QSD/FAS/GST/TMBなどが先頭にいるが、CA/LOTは見えない。 残り1km、ゴールスプリントはFASが先頭、ステファノ・ザニーニ(QSD)が来た、後ろにダニーロ・ホンド(GST)、エリック・ザベル(TMB)。トム・ボーネン(QSD)が左から真ん中へ、マキュアンはボーネンの後ろにぴったりついている。さらに左にスチュアート・オグレディ(COF)も出て来たけどちょっと遅いかも。ハスホフトはトップ10にも入らない位置で、おそらくやる気をなくしてしまった感じ。大きく両手をあげてボーネンの勝利! 3週間を走りきった147名がゴールをした。 ゴール地点には昨日の続いてロビン・ウィリアムスが、黒字に黄色で6とかかれた帽子をかぶり、TVカメラが来ると両手で3を作って胸で交差させたポーズをしていた。そして表彰台にはウィル・スミスまで! 総合1、2、3位の表彰台では、バッソが1歳半の娘(CSCのジャージ着用!)と共に表彰台へ。 4賞そろった表彰台では、マキュアンが2歳の息子に自分のマイヨベールを着せて共に表彰台へ。ぶかぶかでワンピースみたいになってたけど、それもまたかわいらしく、ライオンくんのぬいぐるみをパパ達と同じように頭の上に持ってみたり、拍手してみたり、とにかくかわいい。 チーム総合はT-Mobile。ウルリッヒ、ザベルは辛くも表彰台に上がったって感じか。最終日にはパリに来ると言っていたタイラー・ハミルトン(PHO/13STリタイア)の姿は見られなかった。PHOがチーム総合で優勝していれば、姿を見ることができたかも。アームストロングが来年もツールに出場するかどうかは未定だが、来年からのツールは戦国時代に入るだろう。
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