7/5(月) 第2ステージ シャルルロワ(Charleroi) 〜 ナミュール(Namur) 197km
厳しい山岳がないので、スプリンターがゴール争いをしそうなステージ。
ゴール前200メートル地点の90度カーブ、嫌な予感がします。
第1ステージ序盤で落車したらしく、30分遅れでのフィニッシュだったニック・ゲイツ(LOT)がタイムアウトで失格となり、第2ステージは1人減って187人でのスタートとなった。
Lotto-Domoの選手が腕に黒いアームバンドをつけていたが、6/30になくなったStive Vermautの早過ぎる死を悼んだもので、彼は3年前にLOTの選手としてツールに出場しており、今日は埋葬の日だった。

スタートから7kmで、4級山岳(Cote des M. de Bomeree) があり、山岳ジャージを着るパオロ・ベッティーニ(QSD)、ヤネク・トンバク(COF)、ジミー・カスペール(COF)の順。その後、ヤコブ・ピール(CSC)・クリストフ・エダレーヌ(COF)、ジェローム・ピノ(BLB)、クリストフ・マンジャン(FDJ)、マーク・スキャンロン(AG2)、セバスチャン・ラング(GST)の6人が逃げ集団を形成。 メイン集団の先頭はFASではなく、CAが追い上げる(ハスホフトの総合リーダーを狙っている)。QSDも集団を引いていたが、理由は分からなかった。

53kmで第1スプリントポイント(Mons) 、エダレーヌ、スキャンロン、ピノーの順。
メイン集団とのタイム差は約5分。
約100km地点、先頭を引いていたセルファイス・クナーフェンがパンク、集団のペースが一時落ちた。タイヤの交換ついでに、ボトルをたくさん持って戻って行く。 117km地点、ロベルト・エラスが落車、バイク交換。

128kmで第2スプリントポイント(Beaumont)、先にかけたのはエダレーヌ、しかしほぼ横一線。結局エダレーヌが1位通過
残り60kmではタイム差は2'15"にまで縮まった。
141.5kmで4級山岳(Cote de Silenrieux)ピノ、ピール、マンジャンの順。
タイム差は約2分。

156km地点、ファニーニを含め数名で落車、鎖骨を痛めた模様。ストレッチャーで運ばれる。リタイアはチポリーニにとっても痛い。
159kmで第3スプリントポイント(Florennes)、ピノ、ピール、スキャンロンの順
タイム差は1'20"

残り23kmで逃げいてた6人が集団に吸収されると、FASはアシストを2人を集団の先頭に出した(アタックを防ぐため)
残り20kmを過ぎてから、集団ではファビオ・バルダート(ALS)がアタックするも、吸収される。総合リーダーを狙うトル・ハスホフト(CA)がパンク!CAは4人ほどアシストを下げて集団に戻す。

残り12km、メカトラでエラスが遅れてヴァンダベルデだけがアシスト、メイン集団は高速になってきたため、さらに3人がアシストして集団に戻す。
残り10km、ちょっとした丘がいくつもあるため、その度にベッティーニがアタック並みの高速で先頭に出ている。ハスホフトはペタッキの隣くらいの集団に先頭に位置。その2人後ろくらいにカンチェラーラ。

残り5km、カンチェラーラはペタッキをアシストする位置に。(ハスホフトよりスプリント力の落ちるカンチェラーラとしては、ペタッキのアシストをしてペタッキに1位をとってもらうことが、結果的に自分の総合リーダーを守ることにつながる)
残り4km、FAS/QSDが引く集団は60km/h!
残り2km、FAS列車の中にボーネンは入っている。先頭からカンチェラーラ、キルシェン、トザット、ヴェーロ、ペタッキ。カンチェラーラは1km以上も一人で引いていました。
残り1km、ハスホフト、ナゾン、ホンドが上がって来て、ペタッキはヴェーロの後ろに入れず、ハスホフトに入られてしまう。
残り200mで直角のコーナー、キャスペール、アルヴェセンがクラッシュ。
ペタッキは他のスプリンターたちにガードされ前に出ることができず、マキュアンが右から大回りして前に出てそのまま加速。ぶっちぎりで1勝。ハスホフトが2位でボーナスタイムをGetし、ノルウェー人初のマイヨ・ジョーヌを手にした。

第2ステージ終わって、総合30秒以内に11人、総合1分未満に145人。 中間スプリントポイントや逃げによって、マイヨジョーヌを狙った動きはまだまだ続くだろう。
マイヨジョーヌを失ったカンチェラーラ、FASはかわいそうだけど、これでチームとしてはペタッキのゴールスプリントに集中できるのでいいかもしれない。
LOTはベルギーのチームなので、地元で勝利できて良かった。ゴール後にベルギーの首相からもお祝いの言葉をかけられていた。

◆クリストフ・エダレーヌのコメント
タイム差も大きくなかったし、最後まで逃げ切れるとは思ってなかった。アタックを決めるとすぐにCAがハスホフトの為に追走して来た、それは当然のことだよね。でもボーナスタイムもGetしたし今日は良かったよ」

ステージ順位
1位:ロビー・マキュアン(LOT)2位:トル・ハスホフト(CA)3位:ジャン・パトリック・ナゾン(AG2)4位:ダニーロ・ホンド(GST)5位:スチュアート・オグレディ(CA)
6位:ヤン・キルシプー(AG2)7位:エリック・ザベル(TMB)8位:アレッサンドロ・ペタッキ(FAS)9位:ゲリト・グロムザー(SAE)10位:マリオ・チポリーニ(DMV)
トル・ハスホフト(CA)トル・ハスホフト(CA)パオロ・ベッティーニ(QSD)ファビアン・カンチェラーラ(FAS)
総合順位
1位:トル・ハスホフト↑(CA)2位:ファビアン・カンチェラーラ↓(FAS)+8"3位:ロビー・マキュアン↑(LOT)+17"4位:ランス・アームストロング↓(USP)+18"5位:イェンス・フォイクト↓(CSC)+23"