7/17(土) | 第13ステージ | ラヌムザン(Lannemezan) 〜 プラトー・ド・ベイユ(Plateau de Beille) | 205.9km | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6つの峠を越え、最後は超級カテゴリーの山頂ゴール。アップダウンの激しさはジェットコースター並み。 スタートして2kmで10数名の逃げが決まった。 ミケーレ・バルトリ(CSC)、ブラム・デ・フロートとミカエル・ラスムッセン(RAB)、リシャール・ヴィランク(QSD)、スコット・サンダーランドとマーカス・ユーンクイスト(ALS)、ルドヴィック・マルタンとジレ・ブーヴァー(RAG)、イニゴ・ランダルーチェ(EUS)、セバスチャン・ラング(GST)、ヤン・フルスカ(LIB)、ジェローム・ピノ(BLB)、ダニエル・ナルデッロ(TMB)、フロイド・ランディス(USP)の13名。 ランディスが先頭にいるものの、USPはヴィランクを見逃すことができないので、しっかり追走する。ヴィランク、ピノ、マルタンはあきらめずに逃げるが結局吸収される。 マイケル・ボーヘルト(RAB)アタック、続いてイェンス・フォイクト(CSC)/クリストフ・モロー(CA)ステファノ・ザニーニ(QSD)/ハビエル・ザンディオ(IBB)、5人で逃げる。 約17km地点、アイマール・スベルディア(EUS)が遅れ、バイクを降りてリタイア スペインとの国境付近でもあり、バスク地方のEuskaltelには庭のようなコース。'04:GC5位のスベルディアがレースを去るのは非常に惜しい。 モローが下がって、サンチャゴ・ボテーロが追いつき、さらにリシャール・ヴィランクが追いつく。が全員吸収される。 約27km地点、集団からはデニス・メンショフがチームカーを待ってリタイア フォイクト(CSC)、シルヴァン・シャバネル(BLB)が集団から飛び出す。 ミカエル・ラスムッセン(RAB)が飛び出し、前の2人を追う。 先頭2人と集団とのタイム差が2'12"になる。 約40km地点、ゲリト・グロムザー(SAE)もリタイア 42km3級山岳(Col des Ares:デザール峠)、シャバネル、フォイクト、1'30"で単独ラスムッセンの順。3'07"で集団。 64km2級山岳(Col du Portret d'Aspet:ポルテダスペ峠)、シャバネル、フォイクト、合流したラスムッセンの順。集団からはモンクティエとヴィランクが飛び出し、ヴィランク、モンクティエの順で4,5位通過。続いて集団。下りでジャン・パトリック・ナゾンが転倒、レースに復帰。 74km 第1スプリントポイント、シャバネル、ラスムッセン、フォイクトの順。3'57"で集団。 補給地点でリタイアしたのはタイラー・ハミルトン!チームカーまで逆走しながら1台1台に手をあげて挨拶していくのもハミルトンらしい。 ゆるく登り始めたところで、トム・ボーネン(QSD)が落車。ハンドルが割れていた。バイク交換して再走。ドクターカーで治療をしてもらう。 タイム差は4'53"。 チーム・マキュアン(グルペット)は約8名。エリック・デッケル(RAB)、ファビアン・ウェッヒマン(GST)が遅れ始める。約98km地点ウェッヒマンがリタイア ほとんど顔を見ることなくリタイアになってしまって残念 99.5km1級山岳(Col de la Core:コール峠)、シャバネル、ラスムッセン、フォイクトの順。ローラン・デュフォーをアシストにヴィランク、その後ろにモローが上がってきた。マセンボがでてきたが、ヴィランクがスパートしてヴィランク、モロー、マンセボの順。コーナーを空けてもらったので片手をあげてモローにお礼。 下りでロベルト・エラス(LIB)落車。肩が痛そう。 131km2級山岳(Col de Latrape:ラトラプ峠)、シャバネル、ラスムッセン、フォイクトの順。 遅れているマヨとアシスト4人が集団から約1分差になってしまう。 ベッティーニがヴィランクを連れて、モローと3人でもがくが、ヴィランク、ベッティーニ、モローの順。 アシストに囲まれチームカーから監督も声をかけながら走っていたマヨが、一度バイクを降りたが、スタッフに説得され再乗。ガルシア・アコスタ(IBB)カンチェラーラ(FAS)もマヨのおしりを押して応援せずにはいられない。 先頭2人からメイン集団(約30名)までが4'29"、少し遅れてボエックラー。マヨ集団までが10'09"。エラスが遅れ気味。USPのアシストはヒンカピー、ランディス、アゼベド、ルビエラ。ウルリッヒにはグエリーニとクレーデン。マンセボは吸収された。バッソ、サストレ、カルペッツ、トーチニヒ、カウキォリ、オスカル・ペレイロ、ライフェマー、シモーニ。 マンセボが山岳ポイント手前でアタック。 146km1級山岳(Col d'Agnes:アニェ峠)、ラスムッセン、フォイクトの順。単独シャバネル。集団からヴィランク、モロー。下りの間にボエックラーは単独で追いかけ、7,8人のグループでメイン集団も視界に入ってきた。 155km3級山岳(Port de Lers)、ラスムッセン、フォイクトの順。約2分遅れでシャバネル。集団からはヴィランク。モローはポイントにならないので出てこなかった。 下りでアームストロングにパンク。アシストが1人待っていて集団に戻すよう走る。道幅も狭くチームカーの隊列があり走りにくそう。アームストロングが集団に復帰した頃、ボエックラー集団も合流していた。 タイム差は4'21" 182km第2スプリントポイント、フォイクト、ラスムッセンの順。集団でランディスが3位通過。 本日の山岳のラスト、プラトー・ド・ベイユまでの登りが始まり、ヘルメットを脱ぐ。最後に引き倒してヒンカピー、ランディスペアが下がっていく。 30名くらいのメイン集団の先頭はルビエラ、アゼベドが引く。ヴィランクが遅れ、セビリヤが遅れ始める。ボエックラーはアームストロングの後ろにくらいついている。 モローがパンク。ボチャロフがタイヤを差し出すも手間取り、集団から差がついてしまった。 ステファン・グベール(AG2)がアタック。 ボエックラーが遅れ始める。シモーニも集団からちぎれぎみ。サストレ遅れた。 バッソ、トーチニヒ、ウルリッヒ、ライフェマー、ペレイロ、マンセボ、グベール10人くらいの集団になる。 USPルビエラが下がり、アゼベドがペースアップ。ウルリッヒがちぎれてきた。 アゼベド、アームストロング、バッソ、トーチニヒ。 ちょっと間をおいてマンセボ、クレーデン。ウルリッヒはさらにその後ろ。 アームストロング集団がラスムッセンをパス。おそらくフォイクトも。 残り10km、トーチニヒもちぎれ、アゼベド、アームストロング、バッソの3人。 ちょっと遅れてトーチニヒ。少し遅れてマンセボとクレーデン。少し間をおいて単独ウルリッヒ。 残り7km、アゼベドが下がって、先頭は12ST同様アームストロングとバッソの2人。 残り5km、アームストロングとバッソからウルリッヒまでは1'54"。ボエックラーまでは3'30"。クレーデンも落ちてマンセボ単独。メルクスに追いついたボエックラーが抜き去ろうとしている。風前の灯火のようで、力があるようなボエックラー、これがマイヨジョーヌマジックなのか? 残り4km、マンセボから少し遅れてクレーデン。アームストロングからウルリッヒまでは2分少々。ボエックラーはメルクスを抜きさって単独。 残り3km、先頭は2人で通過。次にトーチニヒ、マンセボ。 残り2km、アームストロングからウルリッヒまで2'19"、ボエックラーまでが4'19"。5'22"までにゴールできればマイヨジョーヌを守ることができる。 残り1km、アームストロングは前に出ない。約1分でトーチニヒ単独。 2人のかけひき、残り500mでもアームストロングは動かない。ファスナーをきちっとしめるアームストロング。バッソは振り返らずただ前だけを見て走る。 最後の最後でラストスパートし、両手をあげて大きなガッツポーズ!でアームストロングのステージ優勝。 単独トーチニヒ。クレーデンがマンセボを抜いてゴール。2'43"遅れでウルリッヒ。 アゼベド、モローがゴール。(パンクがなければ結構良かったかも) ボエックラーも単独13位でファスナー全開のままだったがタイム差4'42"なので、アームストロングの1位ボーナスタイムを加算してもマイヨジョーヌを守りきったことになる。 逃げた3人の中では一番順位の良かったシャバネルも、片手ガッツポーズでフィニッシュ。 ザベルは31'14"遅れの67位なのに、マヨは37'40"遅れの115位でフィニッシュ。(ダビド、ウナイ、ランダルーチェも)。完走してくれて良かった。 今日もヒンカピー&ランディスペアは2人で18'46"遅れでフィニッシュ。
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