*は訳者注です。
7/5(土) プロローグ 7回目のパリ (タイラー・ハミルトン:CSC)
パリ --- 長期間の準備とレース前の大宣伝の後、100周年のツールドフランスが今日始まった。 たいてい順調にいくか不安になるとあるポイントに来るのだ、なぜなら、信じるかどうかは別として、レースが始まった後はほとんどいつも落ち着くから。

今回で7回目のツールドフランスになるが、妻にはどんなささいなことも見逃さない。 7というのは彼女のお気に入りの数字だ。彼女は今回の僕のレースナンバーが71なのも喜んでいて、71は僕の生まれた年でもある。 プロローグでの僕のスタートタイムが7時ジャストだと聞いた時に彼女が大喜びしたとしても、僕はちっとも驚かない。 彼女が7月は1年のうちの7番目の月だということを僕に思い出させてくれることを待っているくらいなんだ。

僕たちは火曜(7/1)の夜にパリについて、水曜(7/2)の朝にチームタイムトライアルのコースを車で下見した。 実際にコースに出てリラックスした環境でみんなで走るいい機会になった。 チームメイト全員が強く見え、ツールドフランスでの厳しい仕事をこなす準備ができているように見えた。

木曜日(7/3)はメディカルチェックを受け、記者会見があった。 金曜日(7/4)もパリの中心地で行われたチームプレゼンテーションがあり忙しかった。 レースの「スタート」なのにパリ市内にいるということがある意味おかしかった。 いつもは、ゴールにパリを目指しているのにね。 思うに今年はパリに「戻って」くるという感じだ。

僕たちは今朝プロローグのコースを下見した。 プロローグは、スタートとゴールはエッフェル塔の近くで、パリ市内をぐるっと回る6.5kmのコースになっている。 コースは序盤に少し丘があるものの、ほとんと平坦だ。 コースのほとんどは石畳なために少しトリッキーだが、コーナーはとりわけトリッキーだ。

(*プロローグについて)僕はできるだけ攻めの走りをしたが、去年のジロのプロローグでの落車は記憶に新しい、だからエキサイトしすぎたり、危険すぎるマネはしたくなかった。 加えて、石畳と僕は相当相性が悪い。 石畳の振動に耐えられるほど大きな体じゃないんだ。 それでもまぁ、今日の結果には満足している。 ツールオブローマンディー以来、自分がエースとして走る本当に最初のレースになったから。

舞台裏で:
「暑い日にはチームでどのくらいのボトルを消費するの?」なんていう質問が多いので、僕が書いているこのツール記事にはチーム、選手、スタッフや備品なんかに関するミニ情報をのせることにしよう。

旅立ちにあたっての一般的な統計:
今年のCSCのチームの陣容は、選手9人、ディレクター3人、メカニック3人、ソワニエ4人、マッサー 2人、シェフ1人、広報2人、ドクター2人、チームコンサルタント1人、スポンサーとの連絡役1人、大型バス1台、キャンピングカー1台、チームカー7台、メカニック用トラック1台。 この全てに21チーム分をかけて、そしてほとんどの人がその写真を撮る、その写真はフランスを旅するサーカスと言える。 このレースをたとえる一番いい表現だと思うんだけど。

次は第2ステージが終わってから更新予定。
読んでくれてありがとう。