7/21(月) 第15ステージ ▲G バニェール・デ・ビゴール 〜 リュズアルディダン 159.5km
今日のレースではベルタニョッリ(SAE)、ロドリゲス(VIN)、ミレジ(VIN)がリタイアしました。シモーニが昨日優勝しましたし、ベルタニョッリもお疲れさま、というところでしょうか。
シャヴァネル(BLB)、ボテロ(TEL)のアタックが決まり、後れてチャウレアウ(AG2)という逃げでした。 AG2の選手が練習中に事故にあい亡くなったそうで、今日はAG2の選手全員が喪章をつけて走っていました。
42.5km、第1スプリントポイント、現在ポイント賞3位のハスホフト(CA)がチームメイトのオグレディ(CA)を伴い3位通過を狙ってアタック。クック(FDJ)のポイント賞を守りたいマクギー(FDJ)もアタックしますが、ハスホフトが3位通過。
残り40km近く、集団から、モロー(CA)がアタック。CSCの選手、マヨ(EUS)が反応。吸収されかかった時、ウルリッヒ(BIA)がアタック、反応できたのはアームストロング(USP)だけでしたが、2人旅になるにはちょっと時間がかかりました。その後ろにモロー(CA)が1人、ヴィノクロフ(TEL)はマヨ(EUS)、バッソ(FAS)と共に。チャウレアウ(AG2)が先頭の有力勢にパスされました。 マヨがウルリッヒ、アームストロングに追いつきました。マヨがアタック、ウルリッヒ、アームストロングも反応。バッソより後れるヴィノクロフ。ハミルトンがヴィノクロフに追いつきます。さらにメンショフ他2,3名が追いつきます。アームストロング達とヴィノクロフは30秒ほど差が開き、スベルディアが追いつき先頭は4人になりました。ヴィノクロフが先頭集団から後れ始めました。ハンガーノックに近い状態のようです。登りで少しでも軽くするために、早い段階で食料を捨ててしまったのかもしれません。
先頭4人で山頂通過、モロー、バッソ、ハミルトンの3人で2位集団通過(先頭のシャヴァネルのことはおいといて・・・)。メイン集団と思われる10人くらいの集団にメンショフ、USPSルビエラ、ベルトラン、ガルメンディア(BIA)、グエリーニ(TEL)など。ちょっと後れてヴィノクロフ、待っていてくれたボテロと2人で下ります。
山頂それぞれの風景。ベッティーニ(QSD)は長袖のイタリアチャンピオンジャージを取り出し、下りに備えて後ろ前反対に着ていきました。風のあたる前を覆いたい、ということ。用意がいいぞ、ベッティーニ! 後れた集団での山頂通過をしたクック(FDJ)、グリーンジャージの長袖を出したもののファスナーが開かない!結局あきらめ後ろのポケットに戻したのでした。経験の差かしら(笑)
ヴィノクロフは10人集団に追いつき、そのまま集団の先頭に。(や、休まなくていいのか?)
モロー、バッソ、ハミルトンが追いつき、先頭は7人になりました。 メイン集団からボテロが後れ始めますが、ちゃんとTelekomグエリーニ(ラルプデュエズでの優勝経験あり)先頭でヴィノクロフを引いていきます。 グエリーニの強烈なアシストでヴィノクロフ集団が、アームストロング集団に追いつきました。 先頭はガルメンディア(BIA)、USPSもアシストが上がってきてベルトラン、ルビエラ。 ウルリッヒ、アームストロング、ヴィノクロフ他有力勢がまとまりました。
最後の登りに入って残り10km、マヨがアタック、アームストロングも反応して2人旅が始まったとたん、道路右端に寄りすぎたアームストロングが、沿道の観客の持っていたひもつきの袋を、ブレーキレバーで引っかけ落車!真後ろにいたマヨも巻き込まれましたが、すぐに再乗。 ウルリッヒ集団が追いつき、集団にはいったん躊躇の雰囲気。すぐさまハミルトンが「まぁまぁ」みたいな手振りで集団を落ち着かせます。第9ステージのコースアウトした時といい、ハミルトンは本当にいいヤツです。なおも先頭を行くウルリッヒは、何度も何度も振り返ってアームストロングのことを気にしています。もう勝負どころなんだし、ここで飛び出しても非難はされないと思います。それなのにアームストロングを気にかけちゃうウルリッヒ、なんていい人!正々堂々とイーブンな立場で争いたいんでしょうね。
ルビエラにアシストされてアームストロングが集団に戻ろうとしますが、ギアが変わっちゃってペダルを踏み外し、落車寸前でした。後のインタビューでは、「この時の落車によって目が覚めた」らしく、落車から3分後には集団に戻り、マヨがすぐさまアタック、アームストロングはまたまたすぐに反応して追撃し、ウルリッヒがついてこないのを確認すると、ひょいひょいとダンシングしながら一人差を広げていきました。ウルリッヒ以下のメンバーもついていくのが精一杯の模様。ウルリッヒは苦しそうな表情ではありますが、マイペースに踏んでいる感じです。
残り4km、シャヴァネルを追い抜くアームストロング。彼の背中をちょっと押して、労をねぎらった感じです。
残り2km、ハミルトンが、モローが後れ始め、ヴィノクロフはその集団を一人で苦しそうに追いかけます。
残り1km、ここまで来ると沿道とコースはフェンスで隔てられるので、ちょっと肩の力を抜いて応援することができます。アームストロングは快調に踏み続けゴール。TTが控えていますから1秒も無駄にできないせいか、ジャージのファスナーも少し開いたままでした。今日のインタビューは今までの嘘っぽい笑顔とは違って、目つきもほっぺたのあたりも本当に嬉しそうな感じでした。
ウルリッヒ、マヨ、スベルディア、バッソの4人が40秒後れでゴール。ずっとウルリッヒを先頭に登ってきたくせに、ゴール手前で飛び出すマヨとスベルディア。なんとか3位は死守したけどちょっとずるいんじゃないかー、バスク軍団。
1位アームストロング(USP)2位マヨ (EUS)3位ウルリッヒ(BIA)4位スベルディア(EUS)5位モロー(CA)
6位バッソ(FAS)7位ハミルトン(CSC)8位ヴィノクロフ(TEL)9位ルビエラ(USP)10位シャヴァネル(BLB)
リーダージャージ:アームストロングポイント賞:クック山岳賞:ヴィランク新人賞:メンショフ