7/20(日) 第14ステージ ▲ サン・ジロン 〜 ルーデンビエル 191.5km
今日は山頂ゴールではありませんが、6つの峠を越えるおそろし〜いステージ。 ハーゼルバーチャー(GST)、補給地点でレベリン(GST)が、フェラーラ(ALS)、ベルブリュッヘ(LOT)、ハウプトマン(VIN)、ハンター(RAB)、フェデリゴ(CA)がリタイアしました。Fassaに続き、GSTも3人になってしまいました。

先頭は17人の逃げ集団、メイン集団はゆっくりと追走。 山岳ポイント狙いのヴィランク(QSD)は、ベッティーニ(QSD)、ロジャース(QSD)をアシストに、USPSはベルトランを、Bianchiはグイディを、Telekomはナルデッロとアルダグを送り込み、ステージ優勝を狙うシモーニ(SAE)、デュフォー(ALS)、ベネトー(BLB)、ペロン(CSC)、ピール(CSC)、プラデラ(ONC)、ペトロフ(BAN)、ザンピエリ(VIN)、マンジャン(FDJ)が逃げ集団を形成。メイン集団との差が11分も開いてから、ボテロ(TEL)とヘイリー(BLB)がアタック。これには解説陣も「?」自身いいところなしでここまで来ていて、かと言ってヴィノクロフへの効果的なアシストをしているわけでもなく、ボテロ自身のアピールなのではないか?といった感じです。新チームにうつって結果が出せない時って相当つらいでしょうね。

2つ目のLaCore峠を越えたところでランディス(USP)が一度止まってました。メカトラのようです。落車とかじゃなくて良かった。 4つ目のMente峠で、先頭集団からアルダグ(TEL)、ペトロフ(BAN)、ピール(CSC)、マンジャン(FDJ)の4人が後れ始めました。

先頭集団、メイン集団(リーダージャージを始め有力勢)、後方集団の3つに分かれており、後方集団にはザベル(TEL)、USPSのエキモフ、パドロノス、ペニャ、ランディスがいて、マキュアンが後れ始めていました。マキュアンやクックは連日の山岳ステージではビリに近い順位でゴールしていますが、ザベルは真ん中くらいの順位でゴールしているんです、すごいですよね、登りも逃げもできるスプリンター・ザベル。 メイン集団先頭にはウルリッヒ、その後ろにヴィノクロフ。アームストロングは少し中程にいるので大丈夫かな?と素人目に気になります。ウルリッヒの周りにはガルシア・カサス(BIA)、プラザ(BIA)などアシストが集まってきました。

5つ目のPortillon峠。メイン集団の先頭はEUS1人、Bianchiアシスト5人にウルリッヒ、すぐ後ろにヴィノクロフ、EUS2人、その後ろにアシストに囲まれたアームストロング。 先頭集団からはベッティーニがカメラに手を振っておつかれさま。ロジャースも後れ始めた頃、 デュフォーがしかけ、ヴィランク、シモーニがマークして3人旅に。ベルトラン、ペトロフ、プラデラが後れ始めます。 アルダグ、ペトロフはメイン集団よりも後れて、おそらくグルペットに加わる模様。

2番目集団は、ベルトラン、ナルデッロ、ボチャロフ、ペロン。ザンピエリが後れながらもついていく。 3番目集団は3人いるようです。 エラスは調子が良くないらしく、ランディスをアシストにメイン集団後方に下がっています。USPSはアームストロングの周りを固め、先頭はBianchiのアシストが3人集まりきれいなチェレステに染まっています。ノザル(ONC)、カセロ(BIA)がメイン集団から後れ始めました。

残り25km、ベネトー(BLB)が追いつき先頭は4人に。 ロジャース(QSD)、ベッティーニ(QSD)はメイン集団に吸収。シモーニが揺さぶりをかけ、ベネトーが後れ始めます。2番目集団ではペロンがアタック、一人旅に。 メイン集団からモンクティエ(COF)がアタックしますが失敗。 先頭はBIA1人、ウルリッヒ、ヴィノクロフ、バッソ、USP1人、アームストロング、ライセカ、マヨ、スベルディアの順。

残り20km、バッソのアタックを機に、モロー、ウルリッヒ、アームストロング、バッソ、マヨ、ヴィノクロフの順で動きます。 モローが再アタック、マヨが抜いていきました。そのモローは遅れ気味に。 さらにライセカがアタック。ヴィノクロフがついて2人で逃げました。マヨに追いつき、ヴィノクロフ、ライセカの3人旅に。 ウルリッヒ、アームストロングは追わないが、下りで追い上げるので無理はしないということなのか。 メイン集団ではマンセボーがアタック。バッソがついていきます。モローがちぎれ気味。 ライセカが吸収され、ウルリッヒ先頭、アームストロング、バッソ、スベルディアの5人。 ヴィノクロフは快調に踏んでいきます。後ろのマヨがダンシングでついていくほど。 ハミルトン、メンショフはこのアームストロング集団から後れ始めました。(ここまでついてきていたことがすごい!)

残り15km、先頭3人ーシモーニ(SAE)、ヴィランク(QSD)、デュフォー(ALS)(約4分差)追走2人ーヴィノクロフ(TEL)、マヨ(EUS)(1分差)追走4人ーアームストロング(USP)、ウルリッヒ(BIA)、バッソ(FAS)、スベルディア(EUS)。 ヴィノクロフ、マヨがボチャロフを追い越し、チームメイトのナルデッロと合流。 最後のPeyresourde峠山頂、タイム差は先頭3人(2'55")追走2人(1'06")追走4人。 ナルデッロはもうヴィノクロフと一緒ではありませんでした。 ヴィノクロフ、マヨにザンピエリが追いつき3人で下ることに。 山頂、先頭3人(1'46")追走2人(53")追走4人。先頭3人と追走2人の間には、ベネトー、ペロンがそれぞれ単独で追走しています。山頂ポイントを超えて先頭はウルリッヒとアームストロングが交代し、バッソ、スベルディアが続きます。猛烈な下りで、ヴィノクロフとの差が40"に縮まり、このままでゴールすれば、アームストロングはリーダージャージを死守できそうです。ベロキの落車を思い出し、冷や冷やしながら見ていました。残り2kmくらいが登りになっているので、その辺がどうでるか。
残り5kmを過ぎて、先頭3人を下りが得意なペロンが一瞬さくっと抜き去りました。すぐに3人がついていきました。ペロンがどこを走っているかはカメラに映っていなかったので、突然現れたかのようでした。 4人の後ろにベネトーも見えてきました。ラストはシモーニ、デュフォー、ヴィランクの3人でゴールスプリント、優勝はシモーニ!!TVの前で大声を上げてしまいました。 41秒差でヴィノクロフたちがゴールし、さらに22秒後れてアームストロングたち4人がゴールしました。3人しか残っていないFassaの中で、バッソは連日ほんとによく頑張っています。

1位シモーニ(SAE)2位デュフォー(ALS)3位ヴィランク(QSD)4位ペロン(CSC)5位ベネトー(BLB)
6位ヴィノクロフ(TEL)7位マヨ(EUS)8位ザンピエリ(VIN)9位スベルディア(EUS)10位バッソ(FAS)
リーダージャージ:アームストロング(USP)ポイント賞:山岳賞:ヴィランク(QSD)新人賞: