7/19(土) 第13ステージ ▲G トゥールーズ 〜 プラトー・ド・ボナスクル 197.5km
トゥルパン(AG2)、ベルトリーニ(ALS)、ツベルグ(GST)、フレイレ(RAB)、アルバロ・ゴンザレス(ONC)、ベルブリュッヘ(LOT)、ハスホフト(CA)、ダクルス(FDJ)、ブロシャール(AG2)、ルビエラ(USP)の10人がアタック成功。ハスホフトはポイント賞ねらい、ダクルスはチームメイトクックのポイント賞をアシストするため、ポイントに積極的に走っていました。(ライバルに1ポイントでもあげない為に)
USPSからはルビエラが先頭集団に入っていますが、もちろん先頭交代には加わらず、ずっと最後尾につけています。

逃げが決まるとメイン集団はUSPSがペースアップをし、「逃げの門」は閉ざされます。一時、BLBがしばらく先頭を引きました。アピールなんでしょうか、USPSは少し楽ができますよね、誰か説得したのかなぁ。その後はSaecoが先頭交代に。どうやらシモーニ(SAE)が行くみたいです。 今日のコースはほぼ平坦が続いて、後半に1級の山が1つあり、、2つ目の1級の山頂でゴール、となっています。1つ目の登りに入ったところで、先頭の10人に動きがあり、サストレ(CSC)、メルカド(BAN)、ルビエラ(USP)の3人、後れてデュフォー(ALS)、残りは吸収されてメイン集団、という感じになりました。メイン集団はあっと言う間に14人になりました。残念ながらシモーニは後れてしまいました。集団は、ベルトランを先頭にアームストロング(USP)、エラス(USP)はグループ後方で力を温存しています。ウルリッヒ(BIA)、ヴィノクロフ(TEL)、モロー(CA)、ハミルトン(CSC)、バッソ(FAS)、アルガン(JDT)、ヴィランク(QSD)、マンセボー(BAN)、EUSは2人でマヨ、スベルディア。マヨが2度アタックをかけますが、アームストロングを筆頭にしっかり追いかけます。

最後の登りに入り、エラス、ベルトラン、アームストロングで一気にペースアップ。一段落したところで、アルガンがアタック。ずっと前をひいていたベルトラン(USP)がここでお疲れさま、ディディエルー(BLB)も後れ始めました。
先頭はサストレ、メルカド、ルビエラの3人、追走するデュフォー1人、メイン集団は9人になります。アタックしていたアルガンは集団にも抜かれ、辛い一人旅に。マンセボーも後れ始めます。 先頭3人集団から、ルビエラがアシストとして下がってきました。ここで戦力増強と思いきや、ぱたりと動きの止まるエラス。いつものエラスとは思えないほどスローモーションな走りでした。もう頼りはルビエラだけ!

ヴィランク、ハミルトン、モロー、続々と先頭集団からちぎれていきます。
残り5km、マヨが後れ始め、メイン集団はルビエラ、アームストロング、ウルリッヒ、ヴィノクロフ、スベルディア、バッソ。ちょっとヴィノクロフのペースが落ちているように見えます。

残り4km、ウルリッヒはメイン集団の後方へ下がります。先頭ではメルカドが後れ、サストレが一人飛ばしています。

残り3km、サストレは快調なペース。メイン集団からスベルディアがアタック。瞬間誰も反応しませんが、ウルリッヒ、ヴィノクロフが反応しますが、ヴィノクロフはちょっと後れ気味。アームストロングは一拍遅れて追いつきます。ウルリッヒ、スベルディア、アームストロング、ヴィノクロフ、バッソの順。

残り2km、ヴィノクロフがアタック。やはり瞬間だれも反応しませんが、少しおいて4人が追走し追いつきました。ヴィノクロフ、ウルリッヒ、スベルディア、ちょっと間をおいてバッソ、アームストロングの順です。「アームストロング後れた!」という実況も入り、こちらの脈拍も上がります。アームストロングが後れたことを知ってか、ウルリッヒが飛ばし始め、スベルディアが続き、ヴィノクロフはちょっと辛そうです。

残り1km、ウルリッヒが単独2位だったメルカドを勢いよく抜き去りました。サストレのステージ優勝は確実とみられ、ウルリッヒ、スベルディアが2位グループ、メルカド、アームストロングが4位グループ、ヴィノクロフ、バッソが6位グループとなります。

ゴール近くではウルリッヒとスベルディアが激しい2位争いをし、ウルリッヒが2位でゴールをしました。その7秒後にアームストロングがゴール!ウルリッヒがメルカドを抜き去った後、メルカドの後ろについて足をゆるめるアームストロングの中継映像で驚いたんです。「ウルリッヒ追わなくていいの??」って。ヴィノクロフ、バッソ、メルカドを抜き去るシーンがうつされず、いきなりゴール前だったので「いつの間に?」という感じだったんです。

アームストロングはリーダージャージを守りましたが、ウルリッヒとの差は15秒、ヴィノクロフとの差は1分1秒となりました。 ちなみに、本日のステージ優勝はサストレ(CSC)。ゴール直前にジャージを整えているかと思いきや、取り出したのは「おしゃぶり」!子供に捧げる勝利だそうで、ツール初勝利をおしゃぶりポーズで決めたのでした。お守りとしていつも持ってたんですって。

残念ながらシモーニはトップから25分後れでのゴールとなりました。

1位サストレ(CSC)2位ウルリッヒ(BIA)3位スベルディア(EUS)4位アームストロング(USP)5位ヴィノクロフ(TEL)
6位バッソ(FAS)7位メルカド(BAN)8位マヨ(EUS)9位モロー(CA)10位ハミルトン
リーダージャージ:アームストロング(USP)ポイント賞:クック(FDJ)山岳賞:ヴィランク(QSD)新人賞:メンショフ(BAN)