日時/曜日 | 開催地 | 完走/出走 | 距離 |
8/14(土) | アテネ(ギリシャ) | 75人/144人 | 224.4km |
アテネ市内13.2kmを17周、224.4km走るコース。 1周目(残り16周) スタートして2kmで、2003世界チャンピオンのイゴル・アスタルロア(Spain)、イバン・グティエレス(Spain)、マイケル・ボーヘルト(Netherland)がクラッシュした。アスタルロアは背中を激しく打ち、グティエレスは右腰を打ち、ボーヘルトは肩を激しく打ちつけた。アスタルロアはリタイアを余儀なくされた。 平均時速は37km/h 2周目(残り15周) 落車によりコロンビアのマルロン・ペレスがリタイアとなった。 集団の先頭はドイツ、フランス、スペインが引く。 23km過ぎ、マニュス・バクステット(Sweden)が石畳セクションでアタック。誰も追わない。バクステットと集団とのタイム差は37"になる。落車でけがをしたボーヘルトがリタイア。 平均時速は39km/h 3周目(残り14周) 集団の先頭はイタリアとドイツ。追走モードではないため、バクステットとの差は縮まらない。 4周目(残り13周) 集団とのタイム差は1'30"に広がる。 集団の平均時速は39.6km/h 5周目(残り12周) バクステットと集団とのタイム差は3'23"に広がる。集団の先頭はドイツ。リシャール・ヴィランク(France)が集団から飛び出しバクステットを追走。集団をマシュー・ホワイト(Australia)、ダニエル・ナルデッロ(Italy)が先頭を引くミカエル・リッヒ(Germany)に加わる。ラスロ・ボドロギ(Hungary)も集団から飛び出し、バクステット、ヴィランクを追う。 6周目(残り11周) ヴィランクはバクステットから2'16"遅れ、ボドロギは2'44"遅れとヴィランクに近づく。メイン集団はムリロ・フィッシャー(Brazil)を先頭にバクステットから3'50"遅れで通過。QuickStepでチームメイトのヴィランクとボドロギは2人でバクステットを追走する。 バクステットの平均時速は38.639km/h 7周目(残り10周) バクステットとヴィランク、ボドロギとのタイム差は1'25"、メイン集団とのタイム差は3'30"。 バクステットの平均時速は38.353km/hとゆっくりペース。しかし、暑さと容赦ない都会のコースは、レースを難しくした。 リカベタスの丘山頂でのタイム差が40"縮まった。オーストラリアはこの差を縮めようと、集団の先頭にマイケル・ロジャース、バーデン・クックを送り込み、タイム差は2'30"に。 8周目(残り9周) バクステットの平均時速が38.073km/hに落ちた。ヴィランクとボドロギは10"遅れ。国立考古学博物館を通過する頃、ヴィランクとボドロギはバクステットに追いついた。レースが始まって3時間、気温は35℃まで上がり、選手達も1周で1ボトル消費するほど。 タイム差は1'45" ドイツはアンドレアス・クレーデン、イェンス・フォイクト、3番目に前回の金メダリストヤン・ウルリッヒを連れて、登りの最初のヘアピンカーブでアタック。メイン集団は3分割された。下りでは集団は一列棒状、ギリシャ国会議事堂前を通過する頃にはメイン集団は1つに戻っていた。このドイツの動きはオーストラリア、イタリア、アメリカ、スペインによってつぶされた。 9周目(残り8周) 残り106kmで先頭の3人(バクステット、ヴィランク、ボドロギ)と集団とのタイム差は1'40"、平均時速38.056km/h。 ドイツはフォイクトを集団の先頭に送り、他のチームメイトは次のアタックのチャンスの為に後ろに下がる。クレーデンが再度アタックするがスペイン、オーストラリアが後ろにつく。さらにドイツがアタックし集団がまた集団が分断される。リカベタスの山頂、先頭集団とメイン集団とのタイム差は1'00"。下りでイゴル・ゴンザレス・デ・ガルデアノとアレハンドロ・バルベルデ(Spain)がアタック。メイン集団がばらばらになる。ボビー・ジュリク(USA)も2人の追走に入るがクリスティアン・モレーニ(Italy)が後ろにつく。 10周目(残り7周) 先頭集団とメイン集団とのタイム差は0'25"。バクステット、ヴィランク、ボドロギは吸収される。クレーデン、バクステットがリタイア。リカベタスの登りでグロムザーがアタック。アレクサンドロ・ヴィノクロフ(Kazakhstan)、ポポヴィッチがすぐに反応。ゲオルグ・トーチニヒ(Austria)とラベルデ・ヒメネス(Columbia)がカウンターアタック。差が広がる。モレーニ(Italy)、ミズロフ(Kazakhstan)、ヴァインシュタインス(Latvia)、ジュリク(USA)、ジルベール(Belgium)、マックス・ファン・ヒースウィック(Netherlands)、ウナイ・エチェバリア(Venezuela)、イゴール(Spain)の7人が追走する。 11周目(残り6周) 残りも80kmとなり、風も出て少し暑さが和らぐ。集団はポーランド、オーストラリア、スペインが引き、先頭集団との差は25"。アメリカのヒンカピー、ハミルトン、ライフェマーも集団の先頭に上がってきた。ベッティーニ(Italy)が優勝候補のウルリッヒ(Germany)、ヴィノクロフ(Kazakhstan)、バルベルデ(Spain)らにのそばにつける間にヴィアチェスラフ・エキモフ(Russia)とアクセル・メルクス(Belgium)が先頭集団に追いつく。 エチェバリア(Venezuela)がアタックするが、イタリアチャンピオンのモレーニが後ろにつき、ベッティーニが上がってくるのを待つ。メイン集団は約50名、モレーニとエチェバリアのタイム差はメイン集団から25"。 15"遅れでマルティン・エルミガー(Switzerland)、ロビー・マキュアン(Australia)、シアラン・パワー(Ireland)、ライアン・コックス(SouthAfrica)の4人が追走。 12周目(残り5周) 残り65km、平均時速は38.602km/hに上がる。先頭のモレーニとエチェバリア、マキュアンたち4人の追走グループまでは20"、フォイクト(Germany)が引っ張るメイン集団までは42"。4人はモレーニ、エチェバリアをとらえ、先頭集団は6人に。エチェバリアが強力に引き続け、リカベタスのふもとでタイム差は1'05"。アタックの後はスロバキア、スロベニアがメイン集団の先頭を引くが、今はスペイン、カザフスタンが先頭で6人を追走する。 13周目(残り4周) 残り52km、先頭の6人はうまく協力しているが、オリンピックロードレースはだんだん真剣勝負になっていく。先頭の6人の平均時速は38.651km/hに上がりメイン集団とのタイム差は34"。吸収したいスペイン、カザフスタン、ドイツにプレッシャーがかかる。序盤にクラッシュしたイバン・グティエレスがリタイア。スペインチームは3人となる。リカベタスの登りでメイン集団は20"に迫る。エチェバリアは単独でさらに逃げようとするがモレーニがついていく。トマス・ボエックラー(France)、キム・キルシェン(Luxemburg)、ゲルハルト・トランプシュ(Austria)、タデイ・バリャベック(Slovenia)、ハミルトン、ダニエル・ナルデッロ(Italy)、ルーカ・パオリーニ(Italy)のカウンターアタックが相次ぐ。 14周目(残り3周) 残り39km、先頭の12人のタイム差は15"。メイン集団の先頭はカザフスタン。平均時速は38.775km/hに上がる。コロブネフ(Russia)がアタック、カルステン・クローン(Netherlands)が反応、ルーカ・パオリーニ(Italy)がマーク。3人は集団に戻る。ベッティーニが動き始める。ヴィノクロフ、コロブネフ、バルベルデ、ウルリッヒ、ヒンカピー、ハミルトン、パオリーニ、エリック・ザベル(Germany)、オスカル・フレイレ(Spain)が追走する。残り30km/hを過ぎて、石畳セクションの前にヒンカピーが飛び出すがクルト・アルベセン(Norway)、パオリーニ(Italy)がついてくる。アクセル・メルクス(Belgium)、フランク・ヘイ(Denmark)が加わり、ヤロスラフ・ポポヴィッチ(Ukraine)も追走する。 15周目(残り2周) 残り26km、先頭4人とポポヴィッチのタイム差が12"、メイン集団とは30"。平均時速は39.014km/hに上がる。逃げ集団は協力体制にあり、メイン集団は約30人となる。イタリアチームはベッティーニの為にパオリーニ、ナルデッロ、ポッツァートが集団の先頭を固める。オスカル・フレイレ(Spain)は落車しリタイア。リカベタスの登りで仕掛けたのはベッティーニ。他の優勝候補も行こうとするが、ついていけたのはセルジオ・パウリーニョ(Portugal)だけ。山頂ではヴィノクロフ、ウルリッヒ、ペテル・バンペテヘム(Belgium)、メルクスが追走。後方のバルベルデも必死で追走する。ベッティーニとパウリーニョは完璧な協力体制で、残り15kmでクローンが先頭を引く追走集団とのタイム差は20"、ウルリッヒはベッティーニのチームメイト ナルデッロにマークされる。 16周目(残り1周) 先頭のベッティーニ、パウリーニョの平均時速は39.236km/h、ヴィノクロフのチームメイト ヤコブレフ、ロシアが追走する。残り12km、タイム差は30"に広がり、イタリアチームは追走の動きを全てつぶす。 リカベタスの最後の登り、ベッティーニは加速、パウリーニョが落ちて行くが若き賢い選手は自分のペースを守ってベッティーニに追いつく。ウルリッヒがいつものように重いギアを踏んでリカベタスの山頂でアタックしたが、そのタイミングはほんの少し遅かった。タイム差は40"に広がった。残り6km、アクセル・メルクスが飛び出し10"のタイム差を作ってアクロポリス下の石畳セクションの最後の長い登りに入った。残り1kmまでにメルクスは快調に集団にタイム差をつける。 残り900m、ベッティーニとパウリーニョのタイム差は35"、メルクスは20"、ベッティーニはパウリーニョの後ろについた。 パウリーニョは加速し残り250mではベッティーニに差をつけるが、ベッティーニがパウリーニョの横から加速して1秒差で金メダルを手にした。 ベッティーニの最終ラップの平均時速は39.4km/h。1秒差で2位のパウリーニョ。8秒差でメルクスが3位。その4秒後の集団ゴールを制したのはエリック・ザベルだった。 | |||
1位 | パオロ・ベッティーニ(Italy) | ||
2位 | セルジオ・パウリーニョ(Portugal) | ||
3位 | アクセル・メルクス(Belgium) |
★出場チーム&選手---()内は所属するチーム名です ドイツ[Germany] 1 Jan Ullrich(T-Mobile) 2 Andreas Kloden(T-Mobile) 3 Michael Rich(Gerolsteiner) 4 Jens Voigt(CSC) 5 Erik Zabel(T-Mobile) イタリア[Italy] 6 Paolo Bettini(QuickStep) 7 Cristian Moreni(Alessio) 8 Daniele Nardello(QuickStep) 9 Luca Paolini(QuickStep) 10 Filippo Pozzato(FassaBortolo) スペイン[Spain] 11 Igor Astarloa(Lampre) 12 Oscar Freire(Rabobank) 13 Igor Gonzalez de Galdeano(Liberty) 14 Jose Ivan Gutierrez(Illes Balears) 15 Alejandro Valverde(Kelme) フランス[France] 16 Laurent Brochard(AG2R Prevoyance) 17 Sylvain Chavanel(Brioches la Boulangere) 18 Christophe Moreau(Credit Agricole) 19 Richard Virenque(QuickStep) 20 Thomas Voeckler(Brioches la Boulangere) アメリカ[USA] 21 Tyler Hamilton(Phonak) 22 George Hincapie(USPostal) 23 Bobby Julich(CSC) 24 Levi Leipheimer(Rabobank) 25 Jason Mccartney ベルギー[Belgium] 26 Philippe Gilbert(FDJeux) 27 Axel Merckx(Lotto) 28 Peter Van Petegem(Lotto) 29 Wim Vansevenant(Lotto) 30 Marc Wauters(Rabobank) オーストラリア[Australia] 31 Baden Cooke(FDJeux) 32 Robbie Mcewen(Lotto) 33 Stuart O'grady(Cofidis) 34 Michael Rogers(QuickStep) 35 Matt White(Cofidis) スイス[Switzerland] 36 Rubens Bertogliati(SaunierDuval) 37 Fabian Cancellara(FassaBortolo) 38 Martin Elmiger(Phonak) 39 Gregory Rast(Phonak) 40 Markus Zberg(Gerolsteiner) オランダ[Netherlands] 41 Michael Boogerd(Rabobank) 42 Erik Dekker(Rabobank) 43 Servais Knaven(QuickStep) 44 Karsten Kroon(Rabobank) 45 Max Van Heeswijk(USPostal) ロシア[Russia] 46 Viatcheslav Ekimov(USPostal) 47 Vladimir Karpets(Illes Balears) 48 Alxandre Kolobnev(DominaVacanze) 49 Denis Menchov(Illes Balears) 50 Evgeni Petrov(Saeco) デンマーク[Denmark] 51 Bo Hamburger(Acqua&Sapone) 52 Frank Hoj(Cofidis) 53 Lars Michaelsen(CSC) 54 Michael Rasmussen(Rabobank) 55 Nicki Sorensen(CSC) ウクライナ[Ukraine] 56 Vladimir Duma(Landbouwkrediet) 57 Serhiy Honchar(De Nardi) 58 Yuriy Jrivtsov(AG2R Prevoyance) 59 Yaroslav Popovych(Landbouwkrediet) 60 Kyrylo Pospyeyev(Acuqa&Sapone) ポーランド[Poland] 61 Tomasz Brozyna(Action ATI) 62 Slawomir Kohut(Hoop CCC) 63 Dawid Krupa(Legia Bazyliszek) 64 Radoslaw Romanik(Hoop CCC) 65 Sylwester Szmyd (Saeco) イギリス[GreatBritain] 66 Stuart Dangerfield 67 Roger Hammond(Mr.Bookmaker) 68 Charly Wegelius(De Nardi) 69 Julian Winn カザフスタン[Kazakhstan] 70 Maxim Iglinskiy 71 Andrey Kashechkin(Credit Agricole) 72 Andrey Mizourov(Oktos) 73 Alxandre Vinokourov(T-Mobile) 74 Sergey Yakovlev(T-Mobile) オーストリア[Austria] 75 Bernhaud Eisel(FDJeux) 76 Gerrit Glomser(Saeco) 77 Georg Totschnig(Gerolsteiner) 78 Gerhard Trampusch(Acqua&Sapone) コロンビア[Colombia] 79 Santiago Botero Echeverri(T-Mobile) 80 Luis Felipe Laverde Jimenez(Formaggi) 81 Victor Hugo Pena Grisales(USPostal) 82 Marlon Alirio Perez Arango(Colombia-Selle) ポルトガル[Portugal] 83 Goncalo Amorim(Milaneza) 84 Candido Barbosa(LA Pecol) 85 Sergio Paulinho(LA Pecol) 86 Nuno Ribeiro(LA Pecol) チェコ[CzechRepublic] 87 Rene Andrle(Liberty) 88 Michal Hrazdira(ED System) 89 Ondrej Sosenka(Acqua&Sapone) 90 Jan Svorada(Lampre) スウェーデン[Sweden] 91 Magnus Backstedt(Alessio) 92 Gustav Erik Larsson(FassaBortolo) 93 Marcus Ljungqvist(Alessio) 94 Thomas Lovkvist(FDjeux) スロベニア[Slovenia] 95 Andrej Hauptman(Lampre) 96 Uros Murn(Phonak) 97 Gorazd Stangelj(Saeco) 98 Tadej Valjavec(Phonak) エストニア[Estonia] 99 Andrus Aug(DominaVacanze) 100 Jaan Kirsipuu(AG2R Prevoyance) 101 Erki Putsep(AG2R Prevoyance) 102 Janek Tombak(Cofidis) ノルウェー[Norway] 103 Kurt-Asle Arvesen(CSC) 104 Morten Hegreberg(Jartazi Granville) 105 Thor Hushovd(Credit Agricole) 106 Mads Kaggestead(Credit Agricole) ニュージーランド[New Zealand] 107 Heath Blackgrove 108 Julian Dean(Credit Agricole) 109 Robin Reid 110 Jeremy Yates ルクセンブルグ[Luxembourg] 111 Benoit Joachim(USPostal) 112 Kim Kirchen(FassaBortolo) 113 Frank Schleck(CSC) ブラジル[Brazil] 114 Murilo Fischer(DominaVacanze) 115 Marcio May 116 Luciano Pagliarini Mendoca(Lampre) 南アフリカ[South Africa] 117 Ryan Cox(Barolworld) 118 Robert Hunter(Rabobank) 119 Tiaan Kannemeyer(Barolworld) カナダ[Canada] 120 Michael Barry(USPostal) 121 Gordon Fraser(HealthNet) 122 Eric Wohlberg(Sierra Nevada) ラトビア[Latvia] 123 Andris Nauduzs(DominaVacanze) 124 Romans Vainsteins(Vini Cardilora) ベネズエラ[Venezuela] 125 Jose Isidro Chacon Diaz 126 Unai Etxebarria(Euskaltel) ハンガリー[Hungary] 127 Laszlo Bodrogi(QuickStep) アイルランド[Ireland] 128 Ciaran Power(Navigators) 129 Mark Scanlon(AG2R Prevoyance) スロバキア[Slovakia] 130 Matej Jurco(De Nardi) 131 Martin Riska モルドバ[Moldavia] 132 Ruslan Ivanov(Alessio) 133 Igor Pugaci(DeNardi) ブルガリア[Bulgaria] 134 Dimitar Gospodinov ウズベキスタン[Uzbekistan] 135 Sergey Lagutin(Landbouwkrediet) ベラルーシ[Belarus] 136 Alxandre Usov(Phonak) 日本[Japan] 137 Shinri Suzuki(Shimano) 138 Yasutaka Tashiro(Anchor) キルギスタン[Kyrgyzstan] 139 Evgeny Vakker(Action ATI) イラン[Iran] 140 Abbas Saeidi Tanha 141 Amir Zargari チリ[Chile] 142 Marcelo Arriagada 香港[Hong-Kong] 143 Kam-Po Wong セルビア・モンテネグロ[Serbia and Montenegro] 144 Ivan Stevic |