5/19(木) 第 11ステージ マロスティカ 〜 ゾルド・アルト 150km
後半に3つの山岳を越えて、12km登って山頂ゴールとなるコース。
スタート地点のマロスティカはセルゲイ・ゴンチャールが10年ほど住んでいた地元らしい。

リアルスタートと同時に飛び出したのはベノア・ジョアキム(DIS)。ジョージ・ヒンカピーばりのサングラスをしている。仲がいいのかな。
58kmを過ぎて、集団とのタイム差は3'17"。
60km、インテルジロポイントはジョアキムが単独1位通過。集団からはパオロ・ベッティーニ(QSD)、青いマリア・アッズーラを着るスヴェン・クラウス(GST)の順に通過。レオナルド・スカルセッリ(CLS)がアタック。
64km、スカルセッリは集団から45"のリードを稼ぐ。
68km、先頭のジョアキムから追走のスカルセッリまでが2'40"、集団までが4'40"。 メイン集団の先頭はLMPが引く。
90km手前でダニエル・ナルデッロ(TMB)がリタイア。
91.5km、ジョアキムとスカルセッリのタイム差は1'15"に縮まった。 集団からはFASの選手やヴォロドミール・ビレカ(DIS)等がちぎれていく。

92km、集団の先頭ではLMPのエフゲニー・ペトロフやマリウス・サバリアウスカスが引いている。トマス・デッケル(RAB)も先頭にいる。 山岳リーダーのホセ・ルハーノ(CLS)がアタック。
93.5km、第1山岳" Passo di Cereda"(2級)、ジョアキムが単独1位通過、ルハーノは2位通過。集団からはコルド・ヒル・ペレス、CA、IBBが争ってコルド・ヒル・ペレスが3位通過。集団とのタイム差は45"。 *スカルセッリはいつのまに吸収されたのだろう?

ジョアキムが下りを圧倒的な速さで下っていった。 集団はLMP先頭で下った。そして、次の登りが始まる。
100km(残り50km)、ルハーノが集団に吸収された。ジョアキムは18"のリード。
101km、ジョアキムも吸収された。メイン集団は40名ほどになり、先頭はまだサバリアウスカス(LMP)が引いていた。
105.3km、第2山岳"Forcelle Aurine"(2級)、アルガンがスプリントし、ルハーノは2位通過。集団は争わず先頭を引いていたサバリアウスカスが3位通過。コルド・ヒル・ペレスはちぎれていたもよう。 山頂を通過すると15kmに渡る下り。
アルガンは下りも踏んで行くが、ルハーノは集団を待つもよう。 集団は先頭にLMP4人、5番目にダニーロ・ディルーカ(LIQ)。

残り30km、道幅も狭く、コーナーも多くなり、先頭を逃げるアルガンに有利、タイム差が38"まで開く。 13kmに渡る第3山岳"パッソ・デュラン"の登りに入る。
残り25km、アルガンとのタイム差は20"。
エフゲニー・ペトロフ(LMP)がペースを上げてから下がって行く。 次のアシスト、フランシスコ・ビラ(LMP)がペースを維持するのに力を使ってしまい、すぐに下がってしまう。 LMPのアシストがアンドレア・トンティ1人になってしまったので、シモーニがアタック。 イバン・バッソ(CSC)とマリア・ローザのディルーカが続いて行く。

ミケーレ・スカルポーニ(LIB)、パオロ・サヴォルデッリ(DIS)が続いて行く。 ダミアーノ・クネゴ(LMP)は行かず、集団の先頭に残っている。 集団は1つにまとまる。クネゴが後ろの集団になってしまう。 シモーニが何度も振り返ってクネゴを探している。 先頭集団にいるシモーニは敢えてペースを上げず、待っている感じ。10人くらい。 シモーニ、バッソ、ディルーカ、サヴォルデッリ、スカルポーニ、ダリウス・バラノウスキー(LIB)、エマニュエル・セラ(CER)、ルハーノ、アルディラ・カーノ(DVL)、ダリオ・チョーニ(LIQ)など。 クネゴのそばにはトンティがついている。ステファノ・ガルゼッリがクネゴからもちぎれていく

アルガンを吸収。先頭はバッソがペースを上げて行く。2番目にはディルーカ。サヴォルデッリ。 バッソが一度アタック。ディルーカが冷静についていく。サヴォルデッリからちぎれそうになるが、ついていく。 アルディラがきつそう。

バッソが再アタック。 クネゴまで50"。 シモーニがついていく。サヴォルデッリ、ディルーカは4番目に。ダニエル・アティエンサ(COF)。 先頭は5人に。6人目がちょっとあいている。 アティエンサがちぎれていく。ルハーノ(CLS)が5番目についたりつかなかったり。 14"おくれで、カウキオリ、COF。

ディルーカがちぎれぎみ、一番軽いギアに入った。バッソについて行けるのはシモーニだけ。 山頂まで残り3km、バッソとシモーニ、単独だったディルーカにサボとルハーノが追いついた。 ルハーノがペースを上げると、ディルーカがついて行けない。 サヴォルデッリは下りが得意なので、ディルーカもできれば一緒に下りたいところ。 山頂まで残り2km、サヴォルデッリたちは15"、ディルーカは5"。 バッソが交代をうながすもシモーニは交代をしない。チームメイトのクネゴが遅れているので交代する必要はない。 山頂まで残り1km、ディルーカがペースを上げて2人に追いつきそう。 サヴォルデッリグループがバッソたちに追いつき先頭は5人に。山岳ポイントをとりたいルハーノが先頭に出る。クネゴまで3'。 ルハーノのペースアップについていけないディルーカはちぎれそうになりながら、なんとか5人で山頂通過。 カウキォリ、アティエンサの2人が57"遅れ。 3'16"遅れでクネゴグループ。

残り20km、第3山岳 サヴォルデッリは下りのスペシャリストなので。他の4人の視界から消える。 バッソ、シモーニ、ディルーカの3人はくっついて下る。 ルハーノは単独5位。 残り10km、 残り9km、山頂ゴールへの登り。 サヴォルデッリが19"先行。 バッソ、シモーニ、ディルーカの順に登り始める。 バッソがペースを上げると、ディルーカがちぎれる。 シモーニもちょっとあきがち。

残り7km、サヴォルデッリにバッソが追いつきそう。 バッソはサヴォルデッリに追いつき、シモーニはちょっと後ろ。 クネゴ、ガルゼッリまで4'10" バッソが先頭に出る、シモーニがサヴォルデッリに追いつき、先頭は3人に。 ディルーカは単独4位。

残り6km、ディルーカは25"、ルハーノは55" サヴォルデッリが後ろに下がってバッソ、シモーニ、サヴォルデッリの順。

残り5km、24"でディルーカ。ペースは先頭の3人と同じらしい。 シモーニが先頭、バッソ、サヴォルデッリ。 総合では2位のバッソが9"遅れ、3位のサヴォルデッリが35"遅れ。 残り4km、バッソがペースアップ。サヴォルデッリがすかさずマーク。シモーニはちぎれてしまう。 コースが直線になり、ディルーカの視界には入ってそう。 サヴォルデッリ、バッソが交代しながら登る。サヴォルデッリはここに来て足が軽そう。

残り3km、シモーニまで10"、ディルーカまで37"
残り2km、シモーニまで13"、ディルーカまで45"
残り1km、バッソ、サヴォルデッリの順に通過。
先頭交代の合図を出さなくなったバッソ。考えられるのは2つ。 ステージ優勝はあきらめて、シモーニ、ディルーカとのタイム差を広げる為に先頭を引く。 足が余ってるから前を引く。 いずれにしてもマリア・ローザはバッソのもの。

残り300m、バッソが先頭のまま。
バッソからかける、サボルデッリが後ろからのびて勝利。 シモーニは21"遅れ、ディルーカは1'01"遅れ。アティエンサが単独5位1'50" クネゴ、ガルゼッリの集団が20名くらいでフィニッシュ。6'02" ベッティーニも単独でゴール。
30分以上遅れて大集団がやってきた。 ゴールしてすぐにポイント賞の表彰台に連れて来られたマキュアン。 着替える暇のないので、チクラミーノを来たまま。授与されたチクラミーノを肩にひょいとかけて、笑顔無しの表彰台でした。

1位 パオロ・サヴォルデッリ(DIS) 2位 イバン・バッソ(CSC) 3位 ジルベルト・シモーニ(LMP) 4位 ダニーロ・ディルーカ(LIQ) 5位 ダニエル・アティエンサ(COF)
6位 ヴィム・ヴァン・ハッフェル(DVL) 7位 ピエトロ・カウキォリ(CA) 8位 セルゲイ・ゴンチャール(DMV) 9位 ミケーレ・スカルポーニ(LIB) 10位 ホセ・ルハーノ(CLS)
マリアローザ:イバン・バッソ(CSC)マリアチクラミーノ:ロビー・マキュアン(DVL)マリアヴェルデ:ホセ・ルハーノ(CLS)マリアアッズーラ:スヴェン・クラウス(GST)

総合1位 イヴァン・バッソ(CSC)↑2 49H05'20" 2位 パオロ・サヴォルデッリ(DIS)↑3 +0'18" 3位 ダニーロ・ディルーカ(LIQ)↓1 +104" 4位 ジルベルト・シモーニ(LMP)↑10 +2'27" 5位 セルゲイ・ゴンチャール(DMV)↑5 +3'45"
6位 マルツィオ・ブルセギン(FAS)↑7 +4'34" 7位 ミケーレ・スカルポーニ(LIB)↑13 +4'48" 8位 ダリオ・チョーニ(LIQ)↓ 5 +5'25" 9位 エマヌエル・セラ(CER)↓14 +5'58" 10位 マーカス・フォーゼン(GST)↓9 +6'10"
11位 ウラジミール・カルペッツ(IBB)→ +6'24" 12位 ファン・マヌエル・ガラテ(SAU)↑15 +6'48" 13位 アルディラ・カーノ(DVL)↑+6'57" 14位 ダニエル・アティエンサ(COF)↑ +7'08" 15位 ピエトロ・カウキォリ(CA)↑+7'16"