5/29(土) 第19ステージ ボルミオ(Bormio) 〜 プレゾラーナ(Presolana) 122km
モルティローロ峠(1855m)、ヴィヴィオーネ峠(1827m)、プレゾラーナ峠(1297m)を下ってゴール。 1994年パンターニが、インデュライン、マリアローザのベルズィンを抜きさって単独で2勝目を飾ったことに敬意を表し、モルティローロをチマ・パンターニと設定。
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先頭は10人のアタックが決まっていたが、さらにラファエル・イッリアーノ(CLS)が単独で逃げる。 モルティローロの下りでガルゼッリとシモーニが飛び出す。イッリアーノからこぼれた選手たちを後ろに引き連れながらシモーニ、ガルゼッリグループは7人になる。マルツォーリは落車したらしく体の左側やジャージが汚れていた。

イッリアーノにアレッサンドロ・ベルトリーニ(ALS)が追いつき、先頭は2人。 メイン集団はFASのマルツィオ・ブルセギン、マッシモ・コドル、マテオ・トザットがチョーニの為に引く。クネーゴにはマッツォレーニがしっかり。他のSaecoアシストは昨日までのステージで消耗したのか、メイン集団にはいなかった。先頭はシモーニ、ガルゼッリ、バリャベックの3人になる。 メイン集団はゴンチャールのいるDENプガッチ、ウェゲリウスが先頭を引く。トンコフがなにげに集団をチェック。 ヴィヴィオーネの途中で、マクギーが切れ気味。残り40kmを過ぎて、前を引いていたプガッチ(DEN)が下がって、総合2位を守りたいゴンチャールは一人先頭を引かなくてはならない。

ヴィヴィオーネの山頂近くでバリャベックが落ちるというより、ガルゼッリたちが加速した感じ。この次点でイッリアーノたち(シモーニ、ガルゼッリ、バリャベックを除く)はメイン集団に吸収されている。 総合3位のチョーニがパンク。アシストからタイヤをもらう。突然ポポヴィッチが先頭を引き始めるが、総合4位だからなのか?? ヴィヴィオーネの下りで、ガラテ(LMP)が落車。ネットがあって助かった。道幅が車1台がやっとというくらい狭いため、ネットのないとところで落車したら致命的。

残り30km、トンコフ(VIN)がコースアウト。前の選手との危険回避のためらしいが、その影響で後々タイヤ交換することに。メイン集団はすっかり人数が減り、ポポヴィッチ(LBK)、クネーゴ、マッツォレーニの3人が飛び出してしまった感じ。セラー(CHE)、チョーニ(FAS)たちのグループが追いついて、ポポヴィッチが下がり、ゴンチャールが先頭を引くが、お見合い状態になり、結局ブルセギン、チョーニが先頭になって14人ほどのグループを引く。シモーニたちとのタイム差は1分弱。 残り10km、最後の峠プレゾラーナを登り始める。タイム差は1'36" ペッリゾッティがメイン集団からアタックし、クネーゴがついていく。今度はチョーニ、もちろんクネーゴはついていく。チームメイトのシモーニが逃げている以上、クネーゴ自らアタックすることはできないので、誰かのアタックに便乗していくしかないのだ。

残り6km、シモーニたちとクネーゴのタイム差は52"。 プレゾラーナ山頂は(1)ガルゼッリとシモーニ、(2)単独でバリャベック、(3)チョーニとクネーゴ、(4)ゴンチャールとマッツォレーニ、トンコフ。 このグループのままゴールへ。ガルゼッリとシモーニは2人で何かを話し合い、ガルゼッリはシモーニの後ろに。ラスト500mくらいでガルゼッリが飛び出し、シモーニをちぎってゴール。

52"遅れてチョーニとクネーゴがゴール。ゴールするとチョーニと握手するクネーゴ。チョーニがアタックしてくれなかったら、ゴンチャールと一緒に1'23"差でゴールするとこだったもんね。 レースリーダーたちがゴールした後、帰ろうとする観客がコースにあふれ、まだゴールしてない選手達にとっては大迷惑。観客をよけながら、半分怒りながらゴールに向かっていた。 ペタッキは35分遅れのグルペット(58名)でゴール。シモーニはボーナスタイム12"がついたものの、総合2位のゴンチャールのタイムには3"及ばず総合3位が確定的に。イッリアーノは連日のアタック、そして今日の逃げが実ってマリア・アッズーラを手にした。

1位 ステファノ・ガルゼッリ(VIN)2位 ジルベルト・シモーニ(SAE)3位 タデイ・バリャベック(PHO)4位 ダリオ・チョーニ(FAS)5位 ダミアーノ・クネーゴ(SAE)
6位 エディ・マッツォレーニ(SAE)7位 パヴェル・トンコフ(VIN)8位 セルゲイ・ゴンチャール(DEN)9位 ブラッドリー・マクギー(FDJ)10位 フランコ・ペッリゾッティ(ALS)
マリアローザ:ダミアーノ・クネーゴ(SAE)マリアチクラミーノ:アレッサンドロ・ペタッキ(SAE)マリアヴェルデ:ファビアン・ウェッヒマン(GST)マリアアッズーラ:ラファエル・イッリアーノ(CLS)