5/28(金) 第18ステージ クレス・バル・ディ・ノン(Cles Val di Non) 〜 ボルミオ2000(Bormio2000) 153km
トナーレ峠(1833m)、チマコッピ(大会最高峰)のガビア峠(2618m)を越えてボルミオ2000への山頂ゴール。
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ガビア峠はほぼ毎回ジロに登場する有名な峠。選手たちは防寒対策も抜かりなく、普通の指切りのグローブの上にもう1つグローブをしていたり、アームウォーマー、ニーウォーマー、ベストをしている選手も目立つ。 20人逃げるが、先頭に残ったのは3人、ウラジミール・ミホロヴィッチ(ALS)、ダニエル・リーギ(LMP)、フランシスコ・ヴィラ(LMP)。ガビア峠に入ったところで、リーギがついていけなくなった。メイン集団とのタイム差は約3分。 30人くらいになったメイン集団でヤロスラフ・ポポヴィッチ(LBK)がおそらくパンク。 集団の先頭はシルヴェスター・シュミッド(SAE)、エディ・マッツォレーニ(SAE)がひき、クネーゴ、シモーニと続く。 おそらく一番斜度のきついところでガルゼッリがアタック。早すぎるアタックとみたのか、誰も追走をしない。少ししてウラジミール・ベッリ(LMP)が追走に出る。 ヴィラも脱落して、先頭はミホロヴィッチ1人になる。 森林限界を超え木はなくなって見晴らしが良くなり、周囲に積雪が見え始める。 先頭を逃げていたVINのアシスト(おそらくマゾン)とガルゼッリが合流。しかし、マゾンのペースに我慢できず、ガルゼッリは一人で山頂を目指す(逃げグループからちぎれたメンバーがまだいますから) LMPを抜き、CHEを抜くガルゼッリ。抜かれたCHEがガルゼッリの後ろにつく。

メイン集団ではシモーニの後ろにはトンコフ、チョーニ(総合8位)、ベッリ(総合6位)、ゴンチャール(総合2位)など。 イゴール・プガッチ(DEN)も少しはガルゼッリの後ろにつくがついていけない。 ウェッヒマン(GST)、ヴォロドミール・ビレカ(LBK)、SAEのいる集団にガルゼッリがおいつく。が、それもついていけない。 メイン集団は17人、SAEのアシスト(たぶんシュミッド)も1人下がってクネーゴとシモーニの前にはマッツォレーニ。トンコフは集団後方に。マクギーもゴンチャールもちゃんと残っている。

ガルゼッリはヴィラ(LMP)、モレーニ(ALS)、ゴメス(SAU)をパスしていく。 山頂はミホロヴィッチ一人、1'15"差でガルゼッリ、ゴメスの2人が通過。 待ち受けるスタッフがガルゼッリに長袖のジャージ(後ろのポケットにはグローブとかてんこもり!)を着せてあげる。ガルゼッリとメイン集団とは約2分差。下りの道では両側に雪の壁!

残り30km、下りのせいか若干メイン集団の人数が増え、SAEのアシスト2人(シュミッドとマッツォレーニと思われる)+シモーニ、クネーゴ。 モレーニ(ALS)、ヴィラ(LMP)が追いつき、ガルゼッリの集団は4人になったものの、追いついた2人は交代する力はないらしく、ゴメスと2人で先頭交代していたので、ミホロヴィッチに追いつくどころかメイン集団との差が縮まってしまった。 ボルミオの街にミホロヴィッチが入った。1'54" 差でガルゼッリたち。 メイン集団とは24"差!

ガルゼッリたちも集団に吸収された。 選手たちが上着やアームウォーマーなどを脱いでチームカーに渡す、これをシモーニもチームカーまで下がっていたことで、「やはりエースはクネーゴなのか!」という解説があったが、隣でクネーゴも下がってたのよね。だからアシスト+シモーニ+クネーゴの順で走ってるからって、クネーゴがエースとは言い切れないと思うんだけどな〜。

残り15km、ミホロヴィッチとメイン集団は約2分。 先頭はSaecoのベルタニョッリ、シュミッド、マッツォレーニ、クネーゴ、ゴンチャール(DEN)、ベッリ(LMP)。 シモーニだけが少し離れてチョーニ(FAS)の後ろに。ガルゼッリ(VIN)をマークしているもよう。 ガルゼッリとペッリゾッティ(ALS、総合9位)が遅れて、シモーニがアタック。誰もついてこない。 セラー(CHE)が1一人追走してシモーニに追いつく。 チョーニが追走に出たところをクネーゴがつぶしにいく。

残り6km、シモーニはなかなか差を広げることができないが、2人はミホロヴィッチをパスしていく。 集団にはゴンチャール、ベッリ、チョーニがいる。ポポヴィッチも遅れ始め9人に。 シモーニが加速して、セラーがついていけなくなる。 チョーニがアタックして、クネーゴがつぶしにいき、ゴンチャールもついていく。 足の余ってるクネーゴは口実をつけて追い上げたいということなのか?? シモーニがクネーゴグループに吸収される。ペレス・クアピオ(CHE)が追いつき5人で残り3km。

残り2km、クネーゴ、チョーニは足が軽そう。ペレスは苦しそう。 残り1km、日本語の応援書きを発見!気合い、ポポ、根性、シモーニって書いてあった。 クネーゴが飛び出し、シモーニが追いかけるが誰もついていけず。クネーゴは勢いを持ってゴール。 マッツォレーニはゴールする時にガッツポーズしてた。 ポポヴィッチが遅れた分、シモーニは総合3位に浮上したけど、クネーゴとの差は3'08"。明日の山岳だけでつけられるタイム差ではないし、前哨戦のジロ・デル・トレンティーノ通りなのかな。 それにしてもガルゼッリの作戦が決まらなかったのが残念。下りでもう少しメンツが良ければな〜なんて思ったりして。

1位 ダミアーノ・クネーゴ(SAE)2位 ダリオ・チョーニ(FAS)3位 セルゲイ・ゴンチャール(DEN)4位 ジルベルト・シモーニ(SAE)5位 フリオ・ペレス・クアピオ(CHE)
6位 エディ・マッツォレーニ(SAE)7位 ファン・マヌエル・ガラテ(LMP)8位 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(LBK)9位 ウラジミール・ベッリ(LMP)10位 アンドレア・ノエ(ALS)
マリアローザ:ダミアーノ・クネーゴ(SAE)マリアチクラミーノ:アレッサンドロ・ペタッキ(SAE)マリアヴェルデ:ダミアーノ・クネーゴ(SAE)マリアアッズーラ:クレッシェンツォ・ダモーレ(ACQ)